頻尿の原因となる病気の種類

更新日:2017/11/28 公開日:2015/09/28

頻尿の原因

頻尿には病気が原因となるものと、そうでないものがあります。頻尿の原因となる病気や、症状の一つとして頻尿を含む病気について、ドクター監修のもとそれぞれの病名・概要について解説します。

頻尿の原因となる病気のうちいくつかをご紹介します。よく知られているものも、あまり一般的に名前が知られていないものもあります。

頻尿の原因となる病気

頻尿とは、1日の排尿回数が8回以上ある状態を言います。夜間に排尿のために3回以上起きるようであれば、夜間頻尿と呼びます[1]。頻尿の原因として考えられる病気と、頻尿が症状のひとつとしてみられる病気は次の通りです。

膀胱炎

頻尿になる病気としては、膀胱炎があります。膀胱炎は、大腸菌などの細菌が尿道から膀胱内へ入り込んで増殖し、膀胱の粘膜に炎症を起こすことで発症します。原因となる細菌は、健康な状態であれば尿と共に体外へ排出されますが、体調不良やストレスによる免疫力の低下などで排出されずに膀胱内に留まり、膀胱炎を引き起こします。男性よりも女性のほうが尿道が短いため、より膀胱炎になりやすい傾向にあります。頻尿、残尿感、下腹部痛、排尿痛、尿の変化などが症状としてみられます[1][2][3]。

前立腺肥大

年齢を重ねるほど増える男性特有の病気です。膀胱の下部、尿道を囲むように存在する前立腺が、男性ホルモンによって肥大し、尿道がせまくなることで排尿しにくくなります。症状には主に、残尿感や尿の勢いが途切れるといったものがありますが、頻尿もその一つに含まれます[3][4]。

過活動膀胱

膀胱内に尿が十分溜まっていないにもかかわらず、膀胱が自分の意思とは無関係に収縮することで、急に、かつ我慢ができないほど尿がしたくなる(尿意切迫感)病気です。トイレに間に合わない(切迫性尿失禁)こともあります。原因としては、加齢や前立腺肥大などが考えられますが、はっきりしないケースも少なくありません[1][5]。

膀胱がん

50歳以上の方に多く、男女比は3:1で男性により多く発症します。原因として、染料や化学薬品の一部、たばこ、特定の鎮痛薬などが挙げられますが、ほとんどは原因不明で発症します。膀胱がんでもっとも多い初期症状は、痛みをともなわない血尿ですが、頻尿や残尿感なども引き起こします[3]。

糖尿病

体内で血糖値を調節しているインスリンというホルモンがうまく働かなくなることで、血液中のブドウ糖の濃度が高いままの状態が続くのが糖尿病です。病気の初期には自覚症状はほぼありませんが、進行するに従い、喉の渇きや疲労感といった症状と共に、頻尿や多尿が現れます。頻尿は、濃度が高くなったブドウ糖を尿として体外へ大量に排出しようとしたり、高血糖の状態による神経障害が起きたりすることで発症します[3]。

尿路結石

腎臓から膀胱、尿道にかけて結石が発生する病気です。膀胱粘膜が刺激されて頻尿になることがあります[1]。

参考文献

  1. [1]小川修など著. ベッドサイド泌尿器科学. 南江堂. 2013
  2. [2]"膀胱炎とは" 東邦大学医療センター大森病院泌尿器科. http://www.lab.toho-u.ac.jp/med/omori/urology/patient/cystitis.html (参照2017-07-30)
  3. [3]デニス・L・カスパーほか編. ハリソン内科学 第5版. メディカル・サイエンス・インターナショナル. 2016; 588, 889, 1799
  4. [4]前立腺肥大症診療ガイドライン. 日本泌尿器科学会. 2011
  5. [5]日本泌尿器科学会. "尿が近い、尿の回数が多い ~頻尿~" 日本泌尿器科学会 https://www.urol.or.jp/public/symptom/02.html (参照2016-6-26)
  6. [6]MedlinePlus. "Frequent or urgent urination" NIH. https://medlineplus.gov/ency/article/003140.htm (参照2017-11-18)

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