頻尿の原因となる病気の種類

更新日:2016/12/09 公開日:2015/09/28

頻尿の原因

頻尿には病気が原因となるものと、そうでないものがあります。頻尿の原因となる病気や、症状の一つとして頻尿を含む病気について、ドクター監修のもとそれぞれの病名・概要について解説します。

頻尿の原因となる病気のうちいくつかをご紹介します。よく知られているものも、あまり一般的に名前が知られていないものもあります。

頻尿の原因となる病気

頻尿は、朝起きてから日中に8回以上、睡眠時に1回以上、1日のうちで合計10回以上トイレに行くことが一つの目安になります。頻尿の原因として考えられる病気と、頻尿が症状のひとつとしてみられる病気には以下のものがあります。

膀胱炎

頻尿になる病気としてもっとも知られているのが、膀胱炎ではないでしょうか。膀胱炎は、大腸菌などの細菌が尿管から膀胱内へ入り込んで増殖し、膀胱の粘膜に炎症を起こすことが原因です。原因となる細菌は、健康な状態であれば尿と共に体外へ排出されますが、体調不良やストレスによる免疫力の低下などで排出されずに膀胱内に留まり、膀胱炎を発症します。男性よりも女性のほうが尿道が短いため、より膀胱炎になりやすい傾向にあります。頻尿、残尿感、下腹部痛、排尿痛、発熱、尿の変化などが症状としてみられます。

過活動膀胱

膀胱内に尿が十分溜まっていないにもかかわらず、膀胱が自分の意思とは無関係に収縮することで、急に、かつ我慢ができないほど尿がしたくなる(尿意切迫感)病気です。トイレに間に合わない(切迫性尿失禁)こともあります。日本における過活動膀胱の患者数は800万人以上とされています。原因としては、加齢や前立腺肥大などが考えられますが、はっきりしないケースも少なくありません。

膀胱がん

膀胱がんには、

・表在がん:膀胱の中に向かって発達し、筋層に達していない

・浸潤がん:膀胱の壁の内部へ向かい、筋層にまで達する

・上皮内がん:上皮の中に広がる。浸潤がんへと変化する

という3タイプがあります。50歳以上の方に多く、男女比は3:1で男性により多く発症します。原因として、染料や化学薬品の一部、たばこ、特定の鎮痛薬などが挙げられますが、ほとんどは原因不明で発症します。膀胱がんでもっとも多い初期症状は、痛みを伴わない血尿ですが、頻尿や残尿感なども引き起こします。

前立腺肥大

60歳の男性の半数以上にみられる、男性特有の病気です。膀胱の下部、尿道を囲むように存在する前立腺が、男性ホルモンによって肥大し、尿道がせまくなることで排尿しにくくなります。症状には主に、残尿感や尿の勢いが途切れるといったものがありますが、頻尿もその一つに含まれます。

糖尿病

体内で血糖値を調節しているインスリンというホルモンがうまく働かなくなることで、血液中のブドウ糖の濃度が高いままの状態が続くのが糖尿病です。病気の初期には自覚症状はほぼありませんが、進行するに従い、喉の渇きや疲労感といった症状と共に、頻尿や多尿が現れます。頻尿は、濃度が高くなったブドウ糖を尿として体外へ大量に排出しようとしたり、高血糖の状態による神経障害が起きたりすることで発症します。

子宮筋腫

子宮にできる腫瘍で、30代から40代に多く成人女性の20%に筋腫があるともいわれるほどポピュラーな病気です。腫瘍自体は良性ですが、筋腫が大きくなることで月経異常や貧血などを引き起こします。また、子宮の周囲にある臓器にも影響を与え、頻尿や排尿痛などを発症することもあります。

子宮脱

加齢で女性ホルモンが低下したり、出産などで骨盤底筋がゆるんだりすることで子宮が下がって体外に出てしまう病気です。子宮脱は40代後半から60代の女性に増えていて、症状としては、頻尿や尿漏れ、不快感、便秘、腰痛などがあります。

この病気・症状の初診に向いている科 泌尿器科

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