過活動膀胱が原因の頻尿

更新日:2017/01/13 公開日:2015/09/28

頻尿の原因

頻尿についてあまり深刻に考えない人も多いですが、病気がもとの頻尿もあるので要注意です。頻尿の原因になる病気のひとつに、過活動膀胱(かかつどうぼうこう)が考えられます。ここではドクター監修のもと、膀胱と排尿の仕組みや過活動膀胱の特徴について解説します。

寝ている時の尿意で何度も起きてしまったり、電車や車の運転中など、すぐにトイレに行けない状況で排尿が我慢できなくなったりする。これは過活動膀胱かもしれません。普段の生活にも影響を受け、寝不足やストレスなどの原因になってしまうことも。

膀胱のしくみと過活動膀胱による頻尿

まずは、膀胱の働きと排尿のしくみについて解説します。尿は、腎臓において休みなく作られ、膀胱に溜まります。膀胱はおよそ300mlほどの尿を溜めておくことができます。尿が溜まると、脳へ神経を通じて尿意を催すよう信号を送ります。

膀胱の周りを取り囲む、排尿筋という筋肉があります。普段は尿を溜めやすいように緩んでいます。また、膀胱から尿の出口まで尿道という管があり、尿道括約筋という筋肉によって囲まれています。尿道括約筋は通常、尿が漏れないようにしっかりと尿道を締めつけています。尿意を催して排尿の準備ができると、緩んでいた排尿筋が縮み、一方で、締めつけていた尿道括約筋は緩むことで尿は勢いをもって排泄されます。

過活動膀胱とは、こうした排尿の仕組みがうまく働かず、尿が十分に溜まる前に排尿筋が収縮し、突然トイレに行きたくなる病気です。また、一刻も我慢でいないほどの強い尿意や、1日に10回以上もトイレに行ったり、一晩に何回も目覚めたりといった頻尿の症状もあります。その名の通り、膀胱の活動が過剰な状態といえるでしょう。

高齢になるほど多い過活動膀胱

最近の調査によると、過活動膀胱のなんらかの症状がある方は国内に約800万人いると推定されます。過活動膀胱の原因はまだよく分かっていませんが、一つには加齢による膀胱の機能低下が考えられます。40歳以上においては12%を占めるという数値もあります。また、男女ともに高齢になるほど過活動膀胱の患者は多くなり、80歳代では40%近くに上ります。

過活動膀胱によって生命の危険をおびやかされたり、体に麻痺や認知症などが起きたりすることはありません。しかし、トイレへ急に行きたくなったり、何度も行きたくなったりする症状。また、尿失禁してしまうのではないかという不安は、精神的なストレスとして大きな負担となります。そのために外出を控えることをはじめ、生活の質(QOL)の低下につながることが過活動膀胱の特徴でもあり、問題でもあります。

この病気・症状の初診に向いている科 泌尿器科

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