膀胱炎・尿路感染が原因の頻尿

更新日:2016/12/09 公開日:2015/09/28

頻尿の原因

膀胱炎・尿路感染は、大腸菌をはじめとする細菌によって臓器内の粘膜に炎症を起こし、頻尿などの症状が出る病気です。ここではドクター監修の記事で、膀胱炎・尿路感染の特徴や原因、治療法について解説します。

細菌による感染が原因となる膀胱炎・尿路感染がどのように頻尿に関係するか、それぞれの特徴や原因などについてみていきます。

女性が多く経験する膀胱炎

膀胱炎は、女性に特に多い病気です。1対9の割合で女性に多いともいわれているほどです。膀胱に大腸菌などの細菌が入り込んで粘膜に炎症を起こすことが原因で、症状には頻尿や排尿痛などがあります。トイレを我慢したり、冷えやストレスを溜めたりすることで膀胱炎は悪化します。

膀胱炎・尿路感染になると、尿検査で赤血球や白血球、細菌などが確認されますので、比較的簡単に診断することができます。膀胱炎を含む尿路感染は、感染する場所によって2つに分けられます。

上部尿路感染症

排尿に関係する臓器のうち、腎臓から尿管までの感染を上部尿路感染症と呼びます。「急性腎盂腎炎」、「急性巣状細菌性腎炎」などの病気が該当します。主に腎臓に細菌が感染することで引き起こされる感染症で、発熱などの症状が特徴です。

下部尿路感染症

膀胱から尿道、前立腺などの感染を下部尿路感染症と呼びます。主な病気には、「膀胱炎」、「尿道炎」、「前立腺炎」などがあります。頻尿、残尿感、排尿痛、血尿などの症状が特徴です。

膀胱炎・尿路感染の原因と症状、治療法について

膀胱炎には、「単純性膀胱炎」、「複雑性膀胱炎」、「間質性膀胱炎」の3種類があります。

単純性膀胱炎(急性膀胱炎)

もっとも一般的に「膀胱炎」と呼ばれているタイプが単純性膀胱炎です。急性膀胱炎とも呼び、すべての女性が一生に一回は必ずかかる病気とも言われています。尿道から大腸菌などの細菌が入り込んで膀胱に炎症を引き起こします。男性よりも尿道の短い女性に圧倒的に多い病気です。他に病気のない健康な方が発症するため、原因としては疲労からの免疫力低下やストレスなどが考えられます。ダイエットによる体力消耗や、トイレを我慢しがち、冷え性といった女性ならではの原因も関係します。

複雑性膀胱炎(慢性膀胱炎)

複雑性膀胱炎は、慢性膀胱炎とも呼ばれます。前立腺肥大、膀胱や尿路の結石、糖尿病、腫瘍などの基礎疾患により発症します。したがって、男性にも認められます。複雑性膀胱炎は、基礎疾患を治療しなければ再発をくりかえすことがあります。また、単純性膀胱炎を経て、複雑性膀胱炎になるケースもあります。

間質性膀胱炎

間質性膀胱炎は、原因が明らかになっていません。膀胱の粘膜の異常から、炎症が膀胱深くに及んでしまうのではないかともいわれていますが、決定的なものはまだわかっていません。症状は単純性膀胱炎とほぼ同じですが、酸性の強い食べ物(熟成チーズ、赤ワイン、炭酸飲料など)や、香辛料、カフェインを多く含むものを摂取すると痛みが強く出るともいわれています。また、間質性膀胱炎に特徴的な膀胱の痛みは、排尿時ではなく膀胱に尿が溜まったときに出ます。完全に治療することは難しく、症状の緩和や消失を目指した治療が行われます。

いくつかの種類がある膀胱炎ですが、やはり主な原因は細菌感染です。1日に10回以上トイレに行くような頻尿をはじめ、残尿感や排尿痛などの症状があります。膀胱炎は悪化すると、尿の白濁や血尿のほか、高熱の原因となる腎盂腎炎を引き起こすこともありますので注意が必要です。治療法としては、抗生物質による投薬を行いますが、複雑性膀胱炎細菌の場合は、原因が病気によるものであれば、病気の治療も並行して行うことが必要です。

この病気・症状の初診に向いている科 泌尿器科

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