尿管腫瘍が原因の頻尿

更新日:2016/12/09 公開日:2015/09/28

頻尿の原因

尿管腫瘍(尿管がん)は、ほとんど自覚症状のない状態から突然の血尿で見つかることの多い病気で、間接的に頻尿とも関係のある病気です。ここではドクター監修の記事で、尿管腫瘍の特徴や原因、主な症状について解説します。

頻尿の原因となるうる尿管腫瘍(尿管がん)について、特徴や原因、主な症状についてみていきましょう。

尿管腫瘍(尿管がん)とは?

排尿器官である、腎盂から尿管、膀胱、尿道の一部へ続く尿路は、内側を尿路上皮(移行上皮)という粘膜で覆われ、尿管腫瘍はこの尿路上皮に発生します。

尿管腫瘍は、尿路上皮のさまざまな場所で多発します。膀胱がんと比べるとその発生頻度は約10分の1とそれほど多くはありません。50代から70代の男性に多く見られ、男女比率をみると、男性患者の割合は女性の2~4倍というデータもあります。

尿管腫瘍の原因は、はっきりしたものはありませんが、喫煙については発がんのリスクが高いとその関連が指摘されています。また、尿路感染症や尿路結石をはじめ、フェナセチンなどの鎮痛剤、染料や塗料に含まれる有機溶剤のベンジンなどの長期曝露も関連するといわれています。

本記事においては尿管腫瘍と表記していますが、この病気のほとんどは悪性腫瘍(がん)なので、尿管がんと呼ばれます。また、尿路の中でも尿管と腎盂は上部尿路と呼ばれ、治療法もあまり差がないことから「腎盂・尿管がん」として1つのグループでまとめられることも多い病気です。

尿管腫瘍の主な症状

尿路腫瘍の主な症状は、目で見てはっきりとわかる血尿です。膀胱炎による血尿であれば、頻尿や排尿時の痛み、残尿感などがあります。そういった随伴症状を伴わない突然の血尿であれば尿管腫瘍の可能性がありますので、速やかに医療機関で受診することをおすすめします。

尿管が腫瘍や血液で詰まったり、腫瘍が周囲に広がったりすると、腰や背中、わき腹といった部位に痛みが起こることもあります。腰痛、発熱、尿の濁りなどの症状が出る腎盂腎炎がきっかけで尿管腫瘍が見つかることもあります。また、膀胱がんを合併するケースもあり、その際には、頻尿や排尿時の痛み、残尿感などが症状として現れる場合があります。

血尿が出るまでは自覚症状もなく、尿管結石のような激しい痛みを伴うこともそれほどないため、健診、人間ドックでの超音波検査や、ほかの病気の精密検査などで偶然発見されることが多いです。

この病気・症状の初診に向いている科 泌尿器科

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