頻尿・尿漏れも!妊娠・出産後の排尿トラブルの原因と対策

更新日:2016/12/09

女性の頻尿の原因と対策

女性の排尿トラブルは、年齢によるものだけではありません。妊娠・出産後に尿漏れや頻尿に悩む女性が多いのはなぜなのでしょうか?また、一度なったら治療は不可能なのでしょうか?そこでドクター監修のもと、妊娠・出産後の排尿トラブルの原因と対策について紹介します。

女性の排尿トラブルの原因は、閉経など年齢によるものが知られていますが、それだけではありません。特に、妊娠・出産後に尿漏れや頻尿に悩む女性は数多く、一過性のものから、慢性的なものまでさまざまです。

妊娠・出産後の排尿トラブルの原因

妊娠中は、いつもよりトイレが近くなります。膀胱は子宮の前にあるため、子宮が大きくなると膀胱が押されるような状態になり尿意を感じやすくなるのです。妊娠中の頻尿は出産後に落ち着くことが多いのですが、しばらく経過してもその症状が続くこともあります。

出産後も続く頻尿や、くしゃみや咳をした時の尿漏れなどのトラブルが起きている場合は、出産による骨盤底筋のゆるみが原因です。骨盤底筋は、尿道や膀胱などの内臓を支え、尿道を締めることで尿漏れを防ぐ役割を担っています。

妊娠中はお腹の赤ちゃんの成長に伴ってその重みがダイレクトに骨盤底筋への負担となります。膀胱の位置も下がりやすくなるうえに尿道の締りも弱くなり、ちょっとした負荷で尿が漏れやすくなります。さらに出産時に骨盤底筋にかかる大きな負荷で、骨盤底筋は、損傷します。

なかには、この骨盤底筋のゆるみで、腹圧性尿失禁と過活動膀胱が両方起きてしまうケースもあります。の場合、過活動膀胱により、膀胱に少しの尿しか溜まっていなくても強い尿意を感じてしまい、場合によっては尿が漏れてしまう症状と、腹圧性尿失禁による咳やくしゃみによる尿漏れの両方の排尿トラブルで、心身に大きなダメージを受けてしまう人も多いでしょう。

妊娠・出産後の排尿トラブルを改善するには

出産後の頻尿や尿漏れなどの排尿トラブルは、なにもしなくても1年くらいの間に、9割は自然によくなります。しかし50歳以降になると潜在化していた骨盤底筋の緩みによる頻尿や尿漏れ等の症状が再び出現してきます。ですから出産後頻尿や尿もれの症状が改善しても、産褥体操の一つとして習った骨盤底筋体操を継続して行うようにしましょう。一方出産後1年経過しても、頻尿・尿漏れの症状が継続してしまう場合は、骨盤底のゆるみが重症の場合が多く、症状が重くなると、トイレのことで頭がいっぱいになって仕事や家事に支障が出たり、急な尿意への心配から行動が制限されたり、夜中に何回も起きることで寝不足になったりと、生活の質を低下させてしまうことにもなりかねません。早めに泌尿器科を受診しましょう。

尿トラブルの悩みはなかなか人に言いにくいものですが、早いうちから対策に取り組んでいくことがポイントです。骨盤底筋のゆるみは、肛門と膣を締めて緩める体操が効果的だ

といわれています。この骨盤底筋体操と、トイレに行く回数や間隔をコントロールする膀胱訓練をセットで行っていくことで対策をおこないましょう。

※自宅や外出先でもできる骨盤底筋体操の詳しい内容は、『女性特有の頻尿の原因!「骨盤底筋のゆるみ」について』をご覧ください。

※クリニックでも行われている膀胱訓練の詳しい内容は、『過活動膀胱炎の尿漏れ対策に「膀胱訓練」のススメ』をご覧ください。

この病気・症状の初診に向いている科 泌尿器科