女性の夜間頻尿の原因と対処法

更新日:2016/12/09 公開日:2015/09/28

女性の頻尿の原因と対策

就寝中に何度かトイレに起きてしまう。それは夜間頻尿かもしれません。実は、女性ホルモンと夜間頻尿には、深いつながりがあるのです。そこでドクター監修のもと、夜間頻尿とエストロゲンの関係や、今すぐできる予防策を紹介します。

ヘルスケア大学参画ドクター

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夜中に1回以上トイレに起きてしまい、それによって「寝付けない」「ふらついて転倒した」「寝不足で昼間ぼーっとしてしまう」など生活の質(QOL)を落としてしまっている状態のことを、「夜間頻尿」と言います。個人差はありますが、臨床上の目安として2回以上起きる方が、対策や治療の対象になります。

女性ホルモン「エストロゲン」の減少が夜間頻尿を招く

女性の場合、閉経後に夜間頻尿の症状が現れることが多いといわれています。女性ホルモンの「エストロゲン(卵胞ホルモン)」は、膀胱周辺の筋肉、尿道に対しての知覚、交感神経などをコントロールしながら正常な排尿を促す役割をもっています。

このため、閉経によって女性ホルモンが減少すると、排尿全体の機能が落ちることがあります。頻尿や尿失禁をはじめ、急に尿意をもよおす「過活動膀胱」になる人もいます。知覚過敏も起こるため、尿が通過するときに熱を感じる「尿道灼熱感」がおこる人もいます。尿道の粘膜や筋肉が薄くなり、尿道が萎縮するために、尿路感染症や膀胱炎などにもかかりやすくなる人もいます。

肥満や、メタボリック症候群、生活習慣病等の持病が加わると、夜間頻尿をさらに発生しやすくしているといわれています。

しかし、夜間頻尿が原因でクリニックを訪れる女性は高齢にならないとなかなかいらっしゃいません。他の症状で受診した際に「そういえば尿も近くて…」と、ついでに見つかることがほとんどです。夜のトイレが気になりながらも、つい見逃されがちになる夜間頻尿。ときには病気のサインになっているケースもあるので、簡単に見過ごしてはいけません。

女性の夜間頻尿は水分の摂り過ぎに注意

夜間頻尿を防ぐためには、直接的な原因となる水分の摂り過ぎにも注意しましょう。日頃から水分を2リットル以上摂っている方は少し抑えて、特に夜8時以降の水分摂取はできるだけ控えるように心がけてください。

また、コーヒーやお茶には利尿作用や膀胱刺激作用のあるカフェインが含まれています。夜は、これらの飲み物を控えましょう。なかには「よく眠れるから」と、寝る前にアルコールを飲まれる方がいらっしゃいます。たしかに入眠導入の効果はありますが、浅い眠りになってしまうため注意してください。

さらに、下半身に水分がたまって生じるむくみも、夜間頻尿の一因になります。むくみやすい方は、夕方に散歩を行ったり、湯船に浸かって代謝を高めたり、屈伸運動や脚のマッサージをしたりして、むくみ対策をすることで夜間頻尿を予防しましょう。

この病気・症状の初診に向いている科 泌尿器科

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