ひび割れ・あかぎれの原因と対策法

更新日:2016/12/09

手・足のひび割れ・あかぎれ

ひび割れやあかぎれを悪化させないようにするには、薬の選び方や抑えておくべきポイントがあります。ここでは、ドクター監修のもと、ひび割れ・あかぎれに効果的な薬と使用のポイントや生活上の対策について解説します。

四季の中で冬は一番気温が低くなるだけでなく、もっとも空気が乾燥する季節でもあります。オフィスや家庭では、暖房の乾いた空気によって、一層乾燥し、カサカサした環境に肌がさらされます。冬に限らずとも、夏場でもエアコンの冷房によって冷えて乾燥した環境にいる人も多いのではないでしょうか。さらに、紫外線の影響によっても肌は乾燥します。

なぜあかぎれが起こるの?

肌の表皮は、汗と皮脂が混ざってできた「天然の保護クリーム」とも呼ばれる、「皮脂膜」によって乾燥から守られています。しかし、気温が下がり、空気が乾燥した環境では、汗をかく機会が少なくなるため、肌の表面を覆う皮脂膜が作られにくくなるのです。

また、寒くなると身体の血流が低下し、肌細胞に必要な栄養が十分に届かなくなります。ひび割れが手の指先や足、耳などの身体の末端にできやすい理由は、この血行不良とも関わっています。この血行不良のため、肌自身で再生する力が弱まり、乾燥によって亀裂の生じた肌を修復しにくくなります。

お湯は皮脂膜を落としてしまう?

皮脂膜やセラミドなどの角質層の細胞間脂質は、日常生活にお湯を多く使うことで、普段以上に洗い流されてしまいます。肌を保護してくれるものがなくなるため、バリア機能が低下し、肌表面の乾燥はますます進みます。そして、肌はカサカサした状態になり、ついにはひび割れを招くのです。

あかぎれ対策ご紹介!薬の使用と同時に行う対策

肌の表面を保湿してくれる成分である「グリセリン」や、血行促進に効果的なビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)などが配合された塗り薬を使うと効果的です。市販薬の薬を選ぶ際もしっかり自分に合ったものを選びましょう。

症状が悪化し、赤み・かゆみが強いなど炎症がひどい場合は、抗炎症作用を持つステロイド外用剤を使うことをおすすめします。

患部から出血がある場合は、雑菌が繁殖するリスクが高まりますので、抗生物質の配合された薬を塗るようにしましょう。

薬やハンドクリームを使うとき、ひび割れやあかぎれの悪化をやわらげる対策があります。具体的な対策法について、いくつか紹介します。

水仕事はゴム手袋を使用

炊事、洗濯などの水仕事をする際、ゴム手袋を着用して行うようにし、ひび割れやあかぎれの患部に水が入らないよう気をつけましょう。

手の洗い過ぎに注意

手の洗い過ぎは、ひび割れやあかぎれ部分に強い刺激を与えるため、控えるようにしましょう。ハンドソープを使う場合も、量は少なめにして、なるべく敏感肌向けのものを使うようにすると、刺激を抑えることができます。また、手洗いの後はすぐに水分を拭き取るようにし、自然乾燥で角質層の水分まで蒸発させることのないように気をつけましょう。

就寝時は、薬やクリームを塗って靴下や手袋で保護

保湿や血行促進の効果がある薬やクリームを塗って、靴下や手袋でしっかり保護してから眠るとよいでしょう。

暖房が効いた部屋では加湿器を

冬場は空気が乾燥しており、さらに部屋に暖房を効かせてしまうと、空気は非常に乾燥した状態になります。暖房が効いた部屋には加湿器を置くなどし、乾燥しすぎないようにします。

こまめな保湿、マッサージ、適度な運動で血行促進を

血液の循環が悪くなると肌の再生機能も低下し、ひび割れやあかぎれを悪化させる原因になります。肌に薬やクリームを塗って、こまめに保湿し、マッサージや適度な運動を行うことで血液の流れがよくなるように心がけましょう。

また、ひび割れた部分に物があたって痛いときは、絆創膏を貼って患部を一時的に保護するのもよいでしょう。ただし、貼ったままにしておくと肌から自然に蒸発すべき水分まで閉じ込められ、蒸れた状態になり、角質層がふやけて皮脂膜がはがれ落ちて悪化させてしまうので注意してください。

ワンランクアップのケア方法

就寝時にもハンドクリームなどでケアした手に木綿の手袋をはめ、外出時にも同様のケアを施します。木綿は、ほどよい通気性がありながらも、しっかり保温効果もあり、乾燥やひび割れケアにぴったりなのです。このケアは外部の刺激からも保護してくれますから、ささくれケアにも有効です。

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