妊娠したい人の基礎知識(8)排卵期に現れる体の症状とは

更新日:2017/03/24 公開日:2015/09/28

妊娠したい人の基礎知識

妊娠するためには排卵日を予測することが重要になりますが、排卵日前後の排卵期には体に変化が現れることも多いです。ある程度の予測をつける目安にもなるので、ドクター監修のもと排卵期に現れる体の諸症状を説明します。

排卵日の予測方法にはさまざまな方法がありますが、もっとも手がかからないのが排卵期に現れる体のかすかな変化を見逃さないことです。現れやすい諸症状について解説します。

排卵期に体に現れるさまざまな症状

排卵期とは、排卵日前後3日間くらいの時期を言います。一般的に、月経周期の中間にあたるため、たとえば28日周期の人であれば、月経が始まっておよそ13~15日目の時期と考えられます。この時期に体に変化が現れた場合は、排卵が影響している可能性が高いと言えます。

排卵期に体に現れやすい症状には、下腹部の痛みや張り、腰痛などがあります。このような症状は、「排卵痛」により起こっている可能性が高いです。排卵痛とは、排卵後の体の変化によって起こる痛みのこと。主な原因としては、まず、排卵後に卵胞が黄体化することによる体の変化が考えられています。卵子が飛び出した後に残った卵胞は、黄体という組織に変化します。これを黄体化と言いますが、このとき卵巣全体はやや腫れたような状態になります。これにより、腹痛やお腹の張りを感じるようになるのではとされています。また、お腹の張りは女性ホルモンの影響も関係していると考えられています。この時期には卵巣から女性ホルモンが多く分泌されるため、その影響によって腸の働きが悪くなり、お腹が張りやすくなるというわけです。

次に考えられる原因が、排卵後に起こる卵巣からの出血です。排卵とは、卵子が卵巣の壁を突き破って卵管に飛び出すことなので、破られた卵巣の部分は多少傷つき、少量の出血が起こることも珍しくありません。ただし、この出血量が多くなると、腹痛やお腹の張りを引き起こすとされています。また、卵巣の壁を突き破る際に、強い痛みを感じる人もいるそうです。

このような症状が見られたとき、それが排卵痛であるかどうかは、基礎体温を記録しておくと判断しやすくなります。

また、排卵期はホルモンの変わり目であることから、一時的にホルモンバランスを崩しやすくなります。これにより、排卵痛のほかに吐き気や頭痛、眠気、だるさなどを感じることもあります。

排卵期にはおりものの量と質も変わる

おりものは、子宮頸管(しきゅうけいかん)から出ている粘液や膣の分泌物がまじり合ったもので、正式には頚管粘液(けいかんねんえき)と言います。膣が乾燥しないよう、うるおいを保ち、バイ菌などが侵入するのを防ぐ大切な役割を担っています。

一般的に、おりものは月経が終わったあとから徐々に増えていき、排卵期にもっとも量が多くなります。排卵期には、透明なゼリー状になってよく伸びるのも特徴です。これは、精子を子宮へ送りこみやすくするための変化です。

排卵が終わると、透明のゼリー状から粘り気のある黄白色の状態に変わっていきます。月経周期にあわせておりものにこのような変化が現れたら、ホルモンが正常に分泌されている証拠となります。おりものの量が多かったり少ない場合は心配になることもありますが、おりものの量には個人差があるので、あまり心配することはありません。特に、多いことに関しては女性ホルモンの分泌がしっかり行われている証なので、気にする必要はないでしょう。少ない場合は卵胞ホルモン(エストロゲン)少なくなっている可能性もありますが、月経が順調に来ていれば大きな問題はないとされます。ただし、疲労やストレスなどで免疫力が低下している場合は、一時的におりものの量が増減することがあります。このようなときは、しっかり休養をとるようにしましょう。

排卵日をセルフチェックで知るには

一番確実に排卵日を知る方法は、病院で超音波などを使って卵胞の大きさや卵胞が消えたかどうかを見ることです。しかし、頻繁に病院に通うのは難しい場合も多いでしょう。

排卵日を自分で知る方法として一般的によく知られているのが、基礎体温をつける方法です。月経周期の中では基礎体温が一度下がり、そのあと上がるという症状が出ます。基礎体温が下がったときが排卵期です。

基礎体温が下がった日に必ず排卵されるというよりは、一度基礎体温が下がった後に上昇する1日前に排卵されることが多いともいわれています。基礎体温とあわせておりものの分泌量をチェックしたり、排卵検査薬を併用すると排卵日を特定しやすくなるという考えもあります。今回ご紹介した排卵期に起こる症状や、おりものの量・状態と基礎体温をあわせて、総合的にみるとよいでしょう。

排卵検査薬とは、尿中のホルモンを調べて排卵日かどうかを検査するというものです。尿をとったタイミングによっては濃かったり薄かったりする可能性もあることから、排卵検査薬は月経周期が順調ではない場合などの参考程度にしたほうがよいともいわれています。

※基礎体温の正しい測り方については、下記をご覧ください。

なお、多くの研究から、排卵日当日より排卵の1、2日前のほうが妊娠する確率が高くなるという結果が得られています。

この病気・症状の初診に向いている科 産婦人科

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