妊活の実施方法(4)妊活中の環境づくり・過ごし方

更新日:2017/03/22

正しい妊活の実施方法

「頑張ろう」と決めた妊活でも、思うように進まないとつい負の感情やストレスを抱えこみやすいものです。ここでは、ドクター監修のもと、妊娠を成功させるためにおすすめしたい妊活中の過ごし方をご紹介します。

妊活中は、なかなか赤ちゃんができない、あの人は授かったのにどうして私は…、不妊治療がつらいなど、なにかとストレスを抱えやすいものです。実際に「不妊治療をやめたら授かった」という声も少なくありません。妊娠するための妊活や不妊治療なのに、それがストレスになってしまっては本末転倒です。ここでは、妊活中に心がけたい環境づくりと、上手な過ごし方についてお伝えします。

ストレスと妊娠の関係

ストレスが妊娠に与える影響については、さまざまな研究が行われています。報告としてもっとも多いのは、ストレスが溜まると脳の視床下部が影響を受け、生理不順や無排卵を引き起こすというもの。というのも、視床下部はホルモン分泌やバランスコントロールを行っているところですが、ストレスを受けると体を守ろうと防御態勢に入り、ホルモン分泌がおろそかになってしまうからと言います。

事実、不妊治療中の女性を調査したところ、ストレスの目安とされる「アルフアミラーゼ」という物質の濃度が高いほど、妊娠率が低下したとの研究報告があります。ただし、その一方で、体外受精に限った治療においては不妊治療の成績とストレスには関係がなかったとの研究結果も出ています。

不妊治療の成績とストレスとの関係にばらつきがあるのは、ストレスによる影響はさまざまな要因により左右されるためと考えられています。また、同じような環境に置かれても、ストレスをどれぐらい受けるかは人によって異なるためとも考えられます。

とはいえ、ストレスがホルモンバランスに影響をおよぼすことは事実なので、妊活中はできるだけ溜めこまない生活を送ることが大切です。

しかし、ストレスを完全になくすこと、予防することは不可能です。そのため、ストレスに負けない心と体をつくることも妊娠を成功させる大切なポイントとなります。

妊活中のおすすめの過ごし方

規則的な生活リズムを保つ

妊活中は、できるだけ早寝早起きを心がけ、規則的な生活リズムを保つよう意識しましょう。理想的なのは、ゴールデンタイムと呼ばれる22~2時に眠ること。このゴールデンタイムは肌にいいことで有名ですが、免疫力や疲れた心身の回復、さらには生殖能力を養うためにも、とても重要な時間帯とされています。

また、睡眠時間だけでなく、食事の時間もできるだけ毎日同じ時間に合わせましょう。規則正しい生活リズムは、体内時計の整えるのに非常に重要です。体内時計が乱れると、体内機能が正常に働かなくなります。子宮や卵巣などの生殖機能も例外ではありません。オンとオフのメリハリをつける意味でも、規則正しい生活はとても大切です。

※体内時計と生殖機能の関係については、『妊活の実施方法(1)妊娠しやすい体づくりで大切なポイント』で詳しく解説しています。

適度な運動

激しすぎる運動は月経や排卵のサイクルを乱すといわれていますが、適度な運動は妊娠をしやすい体をつくります。

運動は、内分泌(ホルモン)系、神経系、免疫系という体内の3つの重要なネットワークを活性化させる効果があります。妊娠・出産は、この3つがそれぞれの役割をきちんと果たすことで成立します。そのため、運動は妊娠しやすい体をつくるために効果的だと言えます。

手足の曲げ伸ばしや軽いストレッチ、余裕があればウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を週2回から3回習慣化させましょう。

冷え対策で血流をよくする

冷えが妊娠の大敵というのはよく知られていることです。この理由は、冷えが卵巣や子宮などの生殖機能の血流を悪化させる原因となり、受精卵が着床しにくくなる、子宮内膜にトラブルを抱えやすい、などの症状を引き起こすためです。

体温を上げるためには、体を内外から温めましょう。シャワーだけで済まさず入浴を習慣化すること、腹巻を着用すること。また、発汗作用のあるスパイスや体を温かい食べ物や温める食べ物を積極的に摂ることも、体を温めるのに有効です。

妊活中の冷え対策については、『妊活の実施方法(9)妊娠力を下げる「冷え」対策』で詳しく解説しています。

無理なダイエットはしない

痩せすぎの方は女性ホルモンの分泌が少ない傾向にあります。モデルスタイルへの憧れから、無理なダイエットを行う若い女性も増えていますが、妊娠しやすい体に必要なのは「質のよい食材をバランスよく」食べることです。過度なダイエットを避け、適正体重を維持できるように心がけましょう。

妊活中の食事については、『妊活の実施方法(2)妊娠しやすい体を作る食べ物・食事』で詳しく解説しています。

タバコ・アルコールは控える

過度の飲酒や喫煙も、妊娠しやすい体から遠ざかる原因です。女性だけでなく、男性の飲酒・喫煙も精子の減少や勃起不全などを引き起こすといわれています。夫婦そろって禁煙し、飲酒はほどほどを心がけましょう。

焦らないことがもっとも大切

妊活中は焦りを覚えるなど不安になりがちですが、それが逆効果になっていることも多いのです。焦ってしまう気持ちは十分理解できますが、それが妊娠を遠ざけることを忘れず、常に心に余裕を持つようにしましょう。ときには妊活のことは忘れて、夫婦二人で楽しめることに打ち込んだり、あえて「なにもしない」「別々に過ごす」など、お互いにリフレッシュできる工夫をしたりするのもいいかもしれません。

そして、妊活中に陥りやすいのが、つい妊婦や赤ちゃんを避けてしまうということ。これも、気持ちはとてもわかりますが、「一人が妊娠すると周りも妊娠した」という事例も実際にあります。医学的な根拠はありませんが、このような妊娠の不思議なパワーを利用しない手はありません。これもひとつの方法と考え、積極的に接してみてください。決してご自身を責めたり、追いつめたりせず、かわいい赤ちゃんが授かる楽しみだけを考え、ゆったりと過ごしましょう。

妊活中はストレスを溜めない生活を

妊活中はできるだけストレスを溜めこまない生活を送ることが大切です。アロマやハーブなどを活用して癒しの空間をつくる、ウォーキングやストレッチなどの適度な運動を心がける、ストレスを発散できる趣味を持つなど、生活や環境を工夫してみましょう。

不妊治療をしていても、通常の性生活は維持しましょう。

 不妊治療中は、つい排卵前後に集中してセックスして、他はセックスしないという生活を送りがちですが、これでは自然妊娠の可能性が減ってしまいます。男性の精子は、連続で射精するとどんどん数が減っていき、後のほうに射精では妊娠しにくくなっていきます。

セックスでオガーズムを感じた時に予定外の排卵をしてしまうことが女性側には常にありますし、男性側は、5-7日ごとに定期的に射精しておいたほうが、精子の数や質が向上します。月経前10日間は、確かにセックスしても妊娠しないのでセックスしなくていいですが、残りの16-20日は、5-7日ごとに通常の性生活も維持しましょう。

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