不妊治療の種類と治療の進め方

更新日:2016/12/09 公開日:2015/09/28

不妊・不妊症

不妊治療への道のりは、そんなに簡単ではありません。不安や葛藤が入り混じりながら決断しただけに後悔をしたくもありません。そこでドクター監修のもと、治療する前に読んでおきたい、不妊治療の種類と進め方のポイントを解説します。

不妊治療をスタートさせるまでには、パートナーとの話し合いやご自身のなかでの葛藤など、さまざまな感情を整理しながら決断されるのではないかと思います。「こんなハズじゃなかった」「こうしていたら…」と後悔しないためにも、上手な治療の進め方を紹介します。

不妊治療の進め方のポイント

不妊の原因はいろいろで、ひとつではないことが多いものです。そのうえ、男性側に原因、女性側に原因、男女共に原因がある場合もあります。不妊の原因も全てが明らかになっているわけではありません。検査だけではわからない原因も潜んでいるケースもあるため、多角的な見方とアプローチが必要です。

不妊治療は、「妊娠するための手段」ではありません。押さえておきたいポイントは、「妊娠をさせにくくしている原因を治療すること」と「妊娠する可能性を高めること」の二本柱で進めていくことです。ですから、不妊の原因を根本から治そうとは思わずに、足りないものがあったら補う、多いものは少し抑える、ときにはちょっと別のものに替えてみるなど妊娠しやすい状況に導いていくことが大切です。

一般的な不妊治療は、まずは排卵誘発剤やタイミング法によって自然妊娠へのアプローチを行います。もし難しいようなら人工受精、それでも難しいときに体外受精や顕微授精と段階を踏んで進めていきます。「ステップアップ治療」と呼ばれています。「ステップアップ」というように段階が進むごとに妊娠率は上がっていきますが、その分負担も大きくなります。

もちろん治療を進めていきながら、日常生活で見直した方がいいことはできる範囲で無理なく進めていきましょう。食生活の見直し、起床時間と睡眠時間の見直し、冷え性の改善、ウォーキングなど運動の活用など、ご自分のペースで妊娠力を高める体づくりも行いましょう。

不妊治療の種類

不妊治療を次のように分けています。

一般的な不妊治療(保険が適応できます)

・タイミング法…排卵日を診断して性交のタイミングを合わせる治療です

・排卵誘発法(薬物療法)…排卵誘発剤を使ったホルモン療法で妊娠率を向上させます。漢方薬などを投与する場合もあります

・卵管造影法…子宮内に造影剤を注入し子宮の状態や卵管の通り具合、詰まっていないかなどをみる検査

手術療法(保険が適応できます)

・腹腔鏡手術…卵管を閉塞させていた癒着などをはがし、卵管の通りを改善します

・精管形成術…欠損した精管を再建させたり、ふさがっている精管の通りを改善します

生殖補助医療(保険適用外です)

・人工授精…精液を注入器を用いて、子宮頸管を介さず、直接子宮内に送り込みます

・体外受精…卵巣から取り出した卵子を体外で受精させ、受精卵を子宮に戻します

・代理懐胎…代理母や借り腹などで、現在日本では行われていません

また、夫婦が若く排卵が予測できる場合は、これらの治療を行う前に妊娠率の高い時期を予測する「タイミング法」を試みるケースが多いです。

※タイミング法について詳しい内容は、『不妊治療(1)タイミング法』をご覧ください。

この病気・症状の初診に向いている科 産婦人科

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