カンジダ菌感染によって起こる症状と治療法

更新日:2017/03/15 公開日:2015/09/28

カンジダ(性器カンジダ症)の基礎知識

体力、免疫力が低下すると、「カンジダ菌」は性器だけでなく、皮膚や胃腸、頭や中枢神経など、体のいたるところに悪影響を及ぼします。ドクター監修のもと、カンジダ菌感染が引き起こすさまざまな症状をご紹介します。

ヘルスケア大学参画ドクター

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カンジダ菌は全身に症状が現れる

「カンジダ菌」は人間の皮膚や消化管、女性の膣粘膜(ちつねんまく)などに存在する常在菌です。通常、体に悪影響を与えることはないのですが、免疫力が下がったりホルモンバランスが崩れると異常に増殖し、なにかしらの症状を起こすことがあります。

代表的な症状には、性器に強いかゆみや違和感などを起こす「性器カンジダ症」がありますが、その他にもさまざまなものがあり、体全体に症状が現れることもあります。

カンジダ菌によるさまざまな症状

カンジダ菌の増殖により起こる症状としては、主に以下のものがあげられます。

全身症状

化学物質過敏症、低血糖、アレルギー症状、慢性疲労、皮膚炎、筋肉や関節の痛み、集中力の低下など

胃腸の症状

食欲不振、慢性的な便秘や下痢、腸炎、消化不良、腹痛など

中枢神経系の症状

不眠症、情緒不安定、抑鬱(よくうつ)、学習障害など

その他

ホルモン異常、副鼻腔炎、膀胱炎、前立腺炎、頭痛、めまい、耳鳴り、聴覚障害など

このように、カンジダ菌が体内で増殖すると、さまざまな不定愁訴(ふていしゅうそ:はっきりした理由がわからない体の症状)が出ます。

原因の1つに、カンジダ菌が増殖したときに発生するアンモニアなどの毒素が考えられています。これらの毒素は、腸から体内へ吸収され、吸収された毒素は解毒のために肝臓に送られます。しかし、肝臓が全てを処理しきれない場合は血液にのって全身を巡ることになり、その結果、排出しきれなかった毒素がアレルギー症状として皮膚に現れたり、さまざまな不調として体に出てくるといわれています。

カンジダ菌が招く病気

カンジダ菌が原因となる病気には、性器に発症する「性器カンジダ症」以外にも、手の皮膚の表面がガサガサになる「皮膚ガンジダ症」、爪の付け根が赤く腫れる「カンジダ性爪炎」、口の中に発症する「口腔カンジダ症」、口周りに亀裂や腫れができる「口角炎」などがあります。

カンジダ菌による病気の治療

カンジダ菌が原因で性器にカンジダ症を発症した場合、男性の場合は基本的に軟膏を用いた治療を行います。また、女性の場合は膣内であれば膣剤を用いた治療を、外陰部には軟膏を用いた治療を行います。二次感染を起こしている場合は、男女ともに軟膏などと内服薬を併用します。

また、カンジダ菌が原因で性器以外に発症した症状については、抗真菌剤の服用と規則正しい生活、カンジダ菌を増殖させない環境を整えることで症状の改善を目指すことができます。

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