放置したままでは危険?性器カンジダ症が自然治癒しないケースとは

更新日:2017/06/14 公開日:2015/09/28

カンジダ(性器カンジダ症)の治療法・治し方

性器カンジダ症は日和見感染のひとつであるため、症状が軽度であれば自然治癒することも多いですが、中には自然に治らないケースもあります。この場合、治療は必ずしなければならないのでしょうか?ドクター監修のもと、自然治癒しないケースと、その対処法について解説します。

ヘルスケア大学参画ドクター

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性器カンジダ症は女性の4分の3が経験する疾患

性器カンジダ症は、性器内で「カンジダ菌」が異常に増殖することで起こる病気です。男性よりも女性の発症が圧倒的に多く、ある調査によると、膣内にカンジダ菌をもっている女性は妊娠していない人で約15%、妊婦で約30%との結果もあります。生涯において75%の女性が一度は経験し、45%の女性が2回以上発症しているとのデータもあります。そもそも、カンジダ菌は皮膚や消化管などに存在する常在菌であることから、性器カンジダ症は発症しやすい疾患なのです。

ただし、例外を除いて、単にカンジダ菌が膣内にあるだけでは性器カンジダ症とは診断されず、治療も必要ありません。免疫力が下がるなど、なにかしらのきっかけで発症した場合のみ、治療が必要となります。

性器カンジダ症は自然治癒する場合もある

性器カンジダ症は免疫力が低下しているときに発症しやすいため、免疫力が高まると自然に治ることもあります。日和見感染(健康な人には感染症を起こさない微生物が原因菌となる感染症)のひとつでもあることから、軽度であれば自然治癒することがほとんどです。ただし、おりものの異常、強い痛みやかゆみ、排尿障害がある場合は重症の可能性があるので、病院での検査をおすすめします。

症状が軽度で、自然治癒による改善を目指す場合は、免疫力を高める生活を送ることが一番です。栄養バランスのよい食事、十分な時間と質のよい睡眠、適度な運動など、できるだけ健康を維持できる生活習慣を整えましょう。菌の繁殖を防ぐために、通気性のよい下着をつけるなどの工夫も大切です。

自然治癒しないケース

自然治癒しない場合には、炎症が重症である、性器カンジダ症ではなく別の病気を持っている、カンジダ菌が繁殖しやすい環境を改善できていない、などの原因が考えられます。

※炎症が重症である場合の対処法については、『カンジダ(性器カンジダ症)の治療法・治し方』をご覧ください。

性器カンジダ症と症状が似ている病気

(1)おりものが出るもの

・膣トリコモナス症:量が多く黄緑色。強い悪臭がある。

・細菌性膣炎(さいきんせいちつえん):色が灰色で水っぽい。魚のようなにおい。

・子宮頸管炎(しきゅうけいかんえん):粘性があり薄い黄色。

(2)かゆみがあるもの

・性器ヘルペス:性器に水ぶくれや発熱、痛みがある。

・接触性皮膚炎:湿疹のひとつ。紅斑(こうはん)や丘疹(きゅうしん)が出る。

・皮膚掻痒症(ひふそうようしょう):見た目に異常はないが、かゆみが現れる。

カンジダ菌が繁殖しやすい主なケース

・免疫力が低い状態、糖尿病または妊娠中である

・抗生物質やステロイドなどを服用している

・化学繊維など、通気性の悪い下着・服を着用している

・膣洗浄剤を必要異常に使用している

・患部を無意識に掻いている

性器カンジダ症ではない病気が疑われる場合は、すぐに専門医に相談しましょう。炎症や他の病気の可能性がない場合は、生活を見直し、環境の改善を試みてください。

この病気・症状の初診に向いている科 婦人科

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