特発性蕁麻疹(急性・慢性蕁麻疹)の症状と原因、治療について

更新日:2016/12/09 公開日:2015/09/28

蕁麻疹の症状と対処法

蕁麻疹のうちの約7割が、「特発性蕁麻疹(急性・慢性蕁麻疹)」であるといわれています。特発性蕁麻疹とは、どのようなものなのでしょうか。その症状と原因、治療について、ドクター監修の記事にて詳しくお伝えします。

ヘルスケア大学参画ドクター

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蕁麻疹のなかでもっとも多いといわれるのが「特発性蕁麻疹」です。これはどのような蕁麻疹なのか、詳しくみてみましょう。

特発性蕁麻疹とは

特発性蕁麻疹とは、原因が明らかではない蕁麻疹のこと。蕁麻疹を訴える人の70%以上がこの特発性蕁麻疹といわれています。毎日のように症状が現れ、それが1か月以内続くものを急性蕁麻疹、1か月以上持続するものを慢性蕁麻疹と呼びます。

原因は

蕁麻疹を起こす特定の原因は明らかではありませんが、疲労やストレス、感染などによって症状が悪化するケースが多くみられます。

症状は

特発性蕁麻疹特有の症状はなく、すべての蕁麻疹に当てはまる症状として以下のような特徴があげられます。

・境界がはっきりしたさまざまな形のわずかに盛り上がった赤い斑が、皮膚に突如出現する。

・形は、1~2mmの小さなものから手のひら大の大きなものまで大小の円形・環状の膨隆疹(ぶつぶつ)や、地図のような形の紅斑などさまざま。

・強いかゆみをともなう。まれに、チクチクとしたり、焼けるような感じがしたりすることも。

・腕、足、腹部など全身どこにでも現れる。

・通常は数時間で跡形もなく消えるが、場所が移動したり、どんどん新しい蕁麻疹が出現して全身に広がったりすることもある。ただし、24時間以上同じ場所に持続することはない。

・一度発症するとその後、再発をくりかえすこともある。

・重度の場合、気道内にむくみが生じて呼吸困難を起こすこともある。※特発性蕁麻疹ではなく、アレルギーが原因の蕁麻疹の場合は、呼吸器や粘膜、消化器、循環器など全身性の症状が現れる「アナフィラキシー」をともなう場合も。

特発性蕁麻疹の対処法は

蕁麻疹が出現した際の自宅での対処法、医療機関での治療法について紹介します。

自宅での対処法は

蕁麻疹が出ているときには、以下のようなことに注意しましょう。

・できるだけかかない…かきむしるとミミズ腫れのような傷が残ったり、かくことで広がったりすることも。

・冷やすことでかゆみを緩和…氷水で絞ったタオルをあてたり、水シャワーを当てたりすることで、かゆみが治まることがあります。

※特発性蕁麻疹ではなく、皮膚が急に冷えることで起こる寒冷蕁麻疹の場合は、冷やすと逆効果なので注意。

・アルコールを控える…蕁麻疹が出ているときにアルコールを摂取すると、血行が促進されてかゆみが強くなることがあるので控えましょう。そのほか、からいものなど刺激物の摂取、運動(汗が蕁麻疹を誘発させることがある)や皮膚を刺激する洋服などを控えることも大切。

・心身を休めること…蕁麻疹は強いストレスが誘因で起こることもあるため、蕁麻疹が治まるまで心と身体をゆっくり休めましょう。

医療機関での治療法は

蕁麻疹が治まらない時は、医療機関にて以下のような薬物治療を受けましょう。

・抗ヒスタミン薬の内服…蕁麻疹を起こすヒスタミンを抑制。副作用として眠気が起こることがあるので車の運転などは注意。

・抗アレルギー薬の内服…アレルギーを起こすIgE(抗体)を抑制。副作用は少ないが、効いてくるのに時間がかかる。

・ステロイド薬の内服…抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬では効かない時に処方され、免疫作用を抑える効果が。

抗ヒスタミン薬、ステロイド薬には外用薬(軟膏)もあります。

なお、処方された薬は蕁麻疹がなくなってからも一定期間(急性蕁麻疹は数日~1週間、慢性蕁麻疹では1か月など)飲み続けることが大切で、医師・薬剤師の指示に従うようにしましょう。

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