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寝すぎで頭痛になる原因と予防・解消法!寝だめはNG?

更新日:2018/05/24 公開日:2015/09/30

頭痛の種類と症状

週末に寝だめして日頃の疲れを解消しようと思ったら、頭痛が起きてお休みを棒に振った、なんていう経験ありませんか?実は、寝すぎは頭痛の原因のひとつ。寝すぎによる頭痛の原因や治し方を解説します。

◎短くポイントをまとめると
寝過ぎで起こる頭痛で有名なのは片頭痛。規則的な食生活と適切な睡眠時間が大事
寝すぎて首や肩がこって起こる緊張型頭痛。身体に合った寝具で質の良い睡眠を
起床時に起こる頭痛の原因には、睡眠時無呼吸や脳腫瘍もあり得る

寝すぎて頭痛が起きている女性の写真画像

日頃から忙しくしていると、休日くらいは一度起きてもまた寝たい、昼寝したいと思いますよね。ただし、寝すぎると頭痛が起きることがあります。人によっては頭痛に加えて吐き気まで起こることも。どうして寝すぎで頭痛が起きるのでしょうか。その原因と対処法をお伝えします。

寝すぎによる頭痛は「片頭痛」かも

寝すぎによる頭痛を起こすことがよく知られているのは「片頭痛へんずつう」です。

片頭痛は頭の血管が拡がり、周囲にある三叉神経(脳を覆う硬膜の上を走っている神経)を刺激するために痛みが出ます。こめかみの部分が拍動に合わせて規則正しくズキン、ズキンと痛むのが特徴です。頭の片側だけ痛む場合もあれば、両側が痛む場合もあります。頭痛発作が起こると、吐き気・嘔吐が出る人も多いです。

片頭痛と睡眠の関係

この片頭痛の頭痛発作は、睡眠不足になると起こりやすくなり、寝ると頭痛が軽くなります。逆に、寝過ぎることで頭痛が誘発されてしまうことも分かっています。では、片頭痛もちの人が、寝すぎたことが原因で頭痛が起こったのなら、その痛みを緩和するためにまた寝ようとするのはどうなのでしょうか?実は、この行動は逆効果になります。

この理由は、片頭痛を引き起こす要因の一つに「低血糖」があるからです。寝る時間が長いということは、食事を取るタイミングがなくなるということ、すなわち低血糖になりやすくなります。そうすると頭の血管が拡がりやすくなり、痛みが出るということが考えられます。

また、血管の拡張/収縮を司っているのは自律神経であり、リラックスさせる働きのある副交感神経が優位になることで血管が拡張しやすくなります。忙しい平日を乗り越えて、やっと来た休日にのんびりリラックスすると、副交感神経が優位になりますから、頭の血管も広がりやすくなります。つまり、休日に寝だめをしようとすることは、片頭痛の発作が非常に起きやすい状況を自分で作り出しているということになります。

寝すぎによる片頭痛の治し方は?

片頭痛のコントロールで大事なのは「規則正しい食習慣」です。二度寝をしたので朝食を抜くといった不規則な食生活を改めて、決まった時間に1日3食きちんと食事をすることが大事です。また、日頃から睡眠不足にならないように注意し、休日に寝だめをしなくてもスッキリした毎日が送れるようにしましょう。

ちなみに、片頭痛がある人は、年を取るほどに起床時もしくは睡眠時に頭痛発作が起こりやすくなることが報告されています。また、片頭痛は年齢とともに症状が重くなっていくこともしばしばあります。市販の頭痛薬で対処していても頭痛が治まらない、症状がだんだん重くなってきて生活に支障をきたすようになってきた、というのような場合は病院(頭痛外来、脳神経内科、一般内科など)を受診しましょう。

なお、片頭痛について詳しくは『片頭痛の症状・原因・解消方法』にリストアップされている記事をご覧ください。

寝すぎて首や肩がこって起こる「緊張型頭痛」

睡眠中は首や肩を大きく動かすことはないので、睡眠が長時間にわたると、その部分の筋肉がこって血行が悪くなります。特に、高さの合わない枕などで長時間寝ていると、首や肩に負担がかかって、こりはひどくなります。このように首や肩周辺の筋肉のこりによって起こる頭痛が緊張型頭痛です。

肩や首のこりはストレッチや入浴、マッサージなどで血行をよくすると緩和されます。また、枕やベッドなどの寝具を見直し、寝ている間に無理のない体勢が取れるように見直してみましょう

朝起きたときに起こる「朝型頭痛」

ここまで、寝すぎたときに起きる頭痛について解説してきましたが、最後に起床したときに起こるという特徴をもつ頭痛(朝型頭痛)について紹介します。朝型頭痛を起こす頭痛として知られているものには、睡眠時に酸素が不足するなどして起こる「睡眠時無呼吸性頭痛」と、脳内にできものができる「脳腫瘍」があります。

睡眠時無呼吸性頭痛

近年、寝ているときに呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」がよく知られるようになってきました。これが原因で起床時に頭痛が起こることがあります。頭の両側に押さえつけるような痛みが出ますが、30分以内にはおさまります。

これは、寝ている間に呼吸ができないために酸素が不足していること、呼吸を再開するために睡眠が分断され、血圧が上がりやすくなることが関係しているのではないかと考えられています。

睡眠時無呼吸症候群を治療すれば、頭痛も起こらなくなります。お近くの呼吸器科に相談してみてください。寝ている間に大きないびきをかいていて、日中の眠気に悩まされているような人は要注意です。

脳腫瘍

脳に腫瘍ができることで、頭蓋骨の中の圧(頭蓋内圧)が高くなり、頭痛が起こります。特に、夜寝ている間は頭蓋内圧が高くなるため、朝の起床時に頭痛が起こりやすくなります。脳腫瘍でみられる頭痛は、脳腫瘍が大きくなるにつれてだんだん強くなる傾向があり、数日から数か月かけて頭痛の痛みは強くなります。このような症状がある場合は、早めに脳神経内科や脳神経外科で診てもらいましょう

参考文献

  1. ・鈴木圭輔ほか. 睡眠と頭痛は関係あるのか, medicina, 2015; 52(8): 1360-1362
  2. ・清水俊彦. 頭痛女子のトリセツ. マガジンハウス 2010

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