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チック症に効果的な薬・漢方薬

更新日:2016/12/09 公開日:2015/09/28

チック症(トゥーレット症候群)の基礎知識

チックの症状が慢性化して日常生活に支障をきたすような場合、薬物療法がとられることがあります。ここでは、薬物療法で用いられる薬の種類や効果、また、チック症に効果が期待できるとされる漢方薬について紹介します。

チック症状は年齢を重ねるにつれ自然と症状が治まってくることが多いですが、症状が慢性化し、日常生活に支障をきたすような場合は、薬物療法が行われることもあります。ここでは、チック症での薬物治療に用いられる薬について解説します。

チック症の治療に使用される主な薬

「チック症」の詳しい原因はまだ解明されていませんが、ドーパミン系神経の過活動が原因となっているという説が有力視されています。そのため、治療薬には主に、ドーパミンの過剰な働きを抑制する薬が使用されています。

ハロペリドール

中枢神経や自律神経の働きを強力に抑制する抗精神病剤で、興奮、幻想、妄想、不安、緊張などの精神症状を落ち着かせる作用があります。抗精神病剤にはさまざまな作用があるため、副作用も多様。可能性がある副作用としては、かゆみや発疹などの過敏症状、高熱や頻脈などの悪性症候群などがあります。

リスペリドン

中枢神経のドーパミン受容体を強力にブロックする抗精神病剤です。副作用が比較的すくない第2世代の抗精神病剤(非定型抗精神病剤)で、強い抗幻覚、妄想作用があります。錠剤、液状、注射剤など、さまざまな剤型があります。

クロルプロマジン

ドーパミン2受容体を遮断することによって、ドーパミン系神経の過剰な活動によって引き起こされる混乱や興奮といった陽性症状を抑えます。寝つきをよくするする効果もあるので、不眠に悩む人に用いられることもあります。クロルプロマジンは、比較的古くから使用されている標準的な安定剤です。

アリピプラゾール

ハロペリドールといった古典的な抗精神病薬における副作用の問題から用いられるようになった新規抗精神病薬です。トゥレット症候群に対し有用であるかを調べた調査において、成人トゥレット症候群患者に対するアリピプラゾールを用いた治療の有効性が示されたとの報告があります。

その他、神経伝達物質であるセロトニンの働きを活性化する抗うつ薬「SSRI」や、同じく神経伝達物質であるGAVAの働きを高めるペベンゾジアゼピン系の抗不安剤が用いられることもあります。

漢方によるアプローチ方法も

ハロペリドール、リスペリドン、クロルプロマジンなどの西洋薬は、チック症状の軽減が見込める一方で、かゆみや手の震え、吐き気、発熱、頭痛、血圧の低下など、考えられる副作用も多彩です。チック症は、子どもに発症しやすい病気であることから、これらの副作用を懸念して薬物療法を避ける親も少なくありません。そのようなときは、薬の副作用が比較的少ない東洋医学発想の漢方薬を用いるといった方法もあります。

漢方では、チック症を痙攣の一種として考えています。抗ストレス作用があり、気持ちの高ぶりを静め、気持ちを安定させる作用のある漢方薬が処方されます。

チック症に効果的とされる漢方薬

抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)

気持ちの高ぶりによって起こる顔や眼の痙攣、手足の痙縮(筋肉の緊張によって動きにくくなったり勝手に動いてしまう状態)に効果的が期待できます。

桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

異常興奮による症状に用いられます。

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

チック症による発作的な痙攣に対し、頓服的に使用されます。

甘麦大棗湯(かんばくだいそうとう)

神経興奮が激しくわずかなことでイライラしたり、それによって痙攣症状を起こす場合などに用いられます。

小建中湯(しょうけんちゅうとう)

疲れやすい、のぼせ、腹痛、動機、冷え性なのに手足がほてるなどの症状がみられる場合に用いられます。

柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

悪寒や関節痛、頭痛、腹痛、食欲不振などの症状がみられる場合に用いられます。

桂枝加芍薬湯合小柴胡湯(けいしかしゃくやくとうごうしょうさいことう)

柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)に似た症状で、かつ症状が激しい場合に用いられます。

柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)

怒りっぽいなど神経質な傾向がみられる人に用いられます。

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