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日焼け止め作用のあるファンデーションを使う際のポイント

更新日:2017.04.03
公開日:2015.09.30
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この記事の監修者
メイクアップアーティスト・メイク講師・スキンケアアドバイザー 益子克彦

紫外線は肌の大敵です。肌の老化を防ぐためにも、紫外線対策はしっかりとやっておきたいものです。UVカット効果のあるファンデーションを使う際のポイントについて、メイクの専門家の監修のもとご紹介します。

ファンデーションを塗る際に、下地のかわりに日焼け止めを塗る人もいると思います。しかし、最近では、ファンデーション自体にUVカット機能を持ち合わせたファンデーションも多く販売されています。ここでは、日焼け止めの基本、SPF値やPA値についての基本的知識と、UVカット効果のあるファンデーションの使い方のポイントについて紹介します。

日焼け止めのメカニズム

日焼け止めに含まれる成分には、「紫外線吸収剤(ケミカル)」と「紫外線散乱剤(ノンケミカル)」の2種類があります。

紫外線吸収剤は紫外線を吸収し、それを化学反応させることで肌内部に入り込まないよう防ぐものです。刺激が強く、肌が敏感な方にはあまりおすすめできないものと言われていますが、最近では紫外線吸収剤をカプセルに封入し、直接肌に触れないようにする技術も開発されているため、一概に肌に悪いとは言えません。

紫外線散乱剤は金属や粘土を粉状にしたもので、肌表面で紫外線を反射(散乱)させるものです。一般には紫外線吸収剤よりも肌にやさしいと言われていますが、肌荒れを起こす人もいます。

SPF・PAの定義

近年、ファンデーションや化粧下地に紫外線対策機能をつけたアイテムが多数店頭で見られるようになってきました。そこでまず、UVカット機能である「SPF」や「PA」の正確な定義についてご紹介します。

SPF

SPFはサン・プロテクション・ファクター(Sun Protection Factor)の略で、SPFの値は主にシミやソバカス、皮膚ガンの原因となる紫外線B波(UVB)をカットする力を示すものです。SPFの値の意味するものは、「(日焼けにより)素肌が赤くなるまでの時間約15~20分」を何倍まで伸ばすことができるかというものです。たとえばSPF30の場合、「素肌の状態だと赤くなる時間20分×30=600分」ということになります。紫外線によって肌が赤くなる時間が短い人ほど、紫外線B波(UVB)をカットできる時間も短くなり、赤くなる時間が長い人ほど紫外線をカットできる時間も長くなります。

PA

「PA」はプロテクション・グレイド・オブ・UVA(Protection Grade of

UVA)の略で、皮膚を黒くするだけでなくシワやたるみの原因となる紫外線A波(UVA)の防止効果を表すものです。強い方から++++、+++、++、+の4段階に分かれているのでPAの値をみるときは+の数をチェックしましょう。

紫外線対策をしっかりと考えるのであれば、「SPF」と「PA」両方の値を確認するのがよいでしょう。

UVカット効果のあるファンデーションを使う際のポイント

UVカット効果のあるファンデーションは日焼け止めの役割も果たしているので、日焼け止めと併用すれば、より確実な紫外線対策の効果が見込めます。その一方で、紫外線効果が高いほど、肌へも負担がかかる可能性があると考えられます。特に肌が敏感な人は、肌トラブルの原因となる可能性もあるので、気をつけて使用するようにしましょう。

肌への負担が気になる場合は、SPF30以下のものをこまめに塗り直す、SPFがあまり高くない日焼け止めや下地、ファンデーションを重ねて使用することがおすすめです。また、UVカット効果のあるファンデーションと下地でしっかりとベースをカバーした後、SPF・PA入りのフェイスパウダーで補強するという方法も、紫外線から肌を守る対策としては効果が期待できます。

紫外線対策で一番重要なことは、ムラなく均一にUVカット効果のあるアイテムを塗り込むこと。UVカット効果のあるファンデーションにしても下地にしても、塗りムラはないように、均一に塗ることではじめて紫外線対策ができている状態を維持することができるといえます。ただし、どんなにキレイに均一に塗っても、時間の経過とともにヨレて、ムラができてしまう場合もあります。紫外線対策をより万全に行なうためには、UVカット効果のあるアイテムで、定期的に化粧直しをすることをおすすめします。

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