どうすればいい?二日酔いで吐き気が止まらないときの対処法

更新日:2016/12/09

二日酔いの症状別の解消法

二日酔いの症状として多く見られる吐き気。二日酔いで吐き気が止まらないときは、どのように対処すべきなのでしょうか。ドクターの監修のもと、二日酔いで吐き気が起こるメカニズムと吐き気の解消法について詳しくご紹介します。

柳川達郎先生

この記事の監修ドクター

野沢3丁目内科 院長
柳川達郎先生

二日酔いで多く見られる症状のひとつが吐き気です。お酒を飲みすぎると、なぜ吐き気が引き起こされるのでしょう。その原因や解消法について解説します。

二日酔い時の吐き気を引き起こすさまざまな原因

二日酔いの吐き気を引き起こす原因にはさまざまなものがあります。

脱水による吐き気

原因のひとつとなるのがアルコールの利尿作用によって体内の水分量が減少し起こる「脱水症状」です。利尿作用によって排出される尿には、体液中の電解質(ナトリウムやカリウムなど)が含まれています。これらは通常一定の量を保つように調整されていますが、尿でどんどん排出されることで減少します。特にナトリウムの量は血液中の水分量にも影響します。血液の水分が減ると、消化器系の臓器への血流も減少し、機能低下による吐き気などが起こることがあります。

アセトアルデヒドによる吐き気

アセトアルデヒドは肝臓でアルコールが分解される際に発生する物質で、毒性が高いため、吐き気や頭痛といった不快症状を引き起こすと考えられています。少量のアルコールであれば、分解もスムーズに行われ、体から排出されるのも早いですが、アルコールの摂取量が多いと分解するのにも時間がかかり、長い間アセトアルデヒドが体内を巡ることになるので、それだけ吐き気などの二日酔い症状が長引いてしまうことに。

低血糖症による吐き気

肝臓はアルコールの分解代謝だけでなく、糖分の貯蔵や供給を行なっている臓器でもあります。しかし、アルコールを摂取するとアルコールの分解が優先されてしまうため、体への糖の供給が減少してしまい、それによって体内の糖分が不足し、低血糖症状態となります。軽度の低血糖症の場合、交感神経に影響を及ぼし、嘔吐やふるえといったさまざまな症状を引き起こしてしまうのです。

胃酸過多による吐き気

アルコールの分子は小さいので胃を保護する粘膜を通り抜け、胃そのものに刺激を与えます。刺激を受けた胃は胃散を過剰に分泌するため、胃酸過多の状態になり、胸やけや胃のむかつきを起こしやすくなってしまうのです。

二日酔いの吐き気対策には水分補給を

医師への調査によると、880人の医師のうち56%が二日酔い対策に必要なのは「水分補給である」と回答しています。

脱水状態を緩和するために補給する必要があるほか、水をたくさん飲むことで代謝が活発になり、血液中のアセトアルデヒドの濃度を薄める効果が期待できます。

嘔吐してしまった場合も、水を飲むことをおすすめします。

嘔吐した際は、アルコールとともに胃の中の消化液も食道を通ります。この消化液で食道の粘液が溶けてしまい、結果として一過性の逆流性食道炎が起きることがあります。この症状を軽くするには、水を飲んで粘膜に付着した消化液を洗い流すことが有効です。

二日酔いで吐き気があるとき、吐いてしまえばラクになると考える方もいるかもしれません。

しかし、これは間違いで、嘔吐によって食道はさらなるダメージを受けてしまいます。

水を受けつけないほどの吐き気がある場合は横になって身体を休めるようにしましょう。

注目情報