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吐いて二日酔いを防ぐのは危険!飲酒後の嘔吐が招く恐ろしい病気

更新日:2018/05/17 公開日:2015/09/30

二日酔いの症状別の解消法

飲酒後や二日酔いで吐き気を感じたとき、吐いてラクにする、という方もいるのではないでしょうか。しかし、この行為をくりかえすことで重大な疾患を招く危険性があります。ここでは、ドクターの監修のもと、くりかえす嘔吐によって引き起こされる疾患について詳しく解説します。

二日酔いによる吐き気、気持ち悪さは吐けばラクになると考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、それは少々危険な考え方。飲酒後に吐きぐせをつけてしまうと思わぬ病気を招いてしまうことがあるのです。

飲酒後の嘔吐で起こる「マロリー・ワイス症候群」

嘔吐をくりかえすことによって、食道に圧力が加わり、食道と胃の接合した部位の粘膜が破れ、出血してしまう疾患、それが、「マロリー・ワイス症候群」です。

マロリー・ワイス症候群は、1929年、マロリーとワイスという医師によって発見されました。飲酒後に嘔吐をくりかえした後、吐血した患者を調べたところ、胃の噴門部(ふんもんぶ)が裂け、出血していることがわかったのです。これ以降、飲酒によってくりかえす嘔吐、吐血で胃に縦走潰瘍が認められるものは、マロリー・ワイス症候群と呼ばれるようになりました。

くりかえす嘔吐によって胃の噴門部が裂ける理由は、嘔吐による圧。嘔吐する際、食道と胃の接合部位は胃軸に沿って左右に強く伸び広がります。それによって粘膜に亀裂が入り、その裂傷(潰瘍)から出血してしまうのです。

マロリー・ワイス症候群は必ずしもアルコールの摂取だけが原因で起こる疾患というものではなく、食中毒や乗り物酔い、妊娠時のつわりによっても発症することがあります。しかし、飲酒によるものが非常に多いため、飲酒によって吐き気症状を引き起こしやすい人、嘔吐してしまうことが多い人は十分な注意が必要と言えるでしょう。

「マロリー・ワイス症候群」の検査と治療法

マロリー・ワイス症候群の検査では、血液検査で貧血の状態を診るとともに、内視鏡検査(胃カメラ)を使っての検査で潰瘍部分を判定します。潰瘍から動脈性の出血が確認できた場合は、内視鏡下に止血処置が行われます。止血の処置法には血管にクリップをかけて出血を止める方法や血管を電気で焼く、電気焼灼(しょうしゃく)などがあります。

止血処置が行なわれた後は潰瘍の状態によっては入院して、絶食や輸液療法などを行なうこともあります。

飲酒後の嘔吐を防ぐために

飲酒後の嘔吐を防ぐためには、急激なアセトアルデヒドの上昇を避けることが重要です。血液中のアセトアルデヒド濃度が高くなると、吐き気が誘発されやすくなります。一気飲みや大量の飲酒をせず、適量をこころがけましょう。

アルコールによる体調不良や二日酔いを起こさないようにするためには、ゆっくりと飲むことが大切。適度にアルコール以外の水分を補給しながら、また、おつまみなどの食べ物もとりながら、ゆっくりと飲むことが飲酒後の嘔吐を防ぐための有効な手段と言えます。

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