魚の目(うおのめ)は芯をとるべき?セルフ対策と注意点

更新日:2017/07/18 公開日:2015/10/27

魚の目(うおのめ)の予防・対策

魚の目というと、芯を取らなくてはならないイメージがありますが、場合によっては、芯を取らなくても治ることがあります。そこで今回はセルフケアの際の注意点や病院での魚の目の治療法などを、ドクター監修のもと解説します。

魚の目ができても、症状がそれほどひどくなければ、病院へは行かず、セルフケアで済ませる人が多いかもしれません。しかし、セルフケアには十分な注意が必要です。そこで今回は、魚の目のセルフ対策と注意点などさまざまなポイントをご紹介します。

魚の目とは

魚の目とは、正式には、鶏眼(けいがん)と言い、足裏や足指の皮膚の角質が、一部分だけ分厚くなってできる皮膚病変のことです。皮膚の深部まで届く、硬い芯があり、刺激が加わることで痛みを感じます。同じような症状にタコもありますが、タコには芯がなく、痛みはあまりともなわないことが多いです。

魚の目ができる仕組み

皮膚というと、1枚の皮のように見えますが、上から「表皮」「真皮」「皮下組織」という3つの層でできており、表皮の一番外側には、「角質層」があります。この角質層は、皮膚の一番外側を覆うものであり、体内の水分が蒸発するのを防いだり、外部からの物理的な刺激や紫外線、ウイルス、菌などから体を守ったりするバリアとして機能しています。

そして、この角質層は、サイズや形が足に合わない靴を履いていたり、歩き方にくせがあったりして、圧迫や摩擦などの刺激が加わり続けると、厚く硬くなり、皮膚の内部を守ろうとします。

魚の目の場合は、皮膚への刺激が1点に集中し、硬い芯ができていきます。そして、神経のある真皮層にまで到達することで、神経が刺激され、痛みを感じるようになるというわけです。皮膚の深部に向かって円錐状に厚くなっていくのが特徴です。

また、魚の目には、中心に芯ができるということ以外にも、正常な皮膚との境界がはっきりしていて、面積が比較的小さいという特徴があります。

魚の目の原因

魚の目ができる主な原因としては、次のことが考えられます。

・サイズの合わない靴で歩行している

・ハイヒールなど先の細い靴をよく履く

・歩き方にくせがある、開張足

・足の冷え

※魚の目の原因と症状について、詳しくは『医師に聞く!魚の目(うおのめ)の原因と症状の現れ方』をご参照ください。

軽い魚の目は削らずに治る可能性も

魚の目は、歩くたびに痛みを感じますが、痛みをあまり感じない軽い魚の目であれば、市販されている魚の目用の保護パッドを、患部に貼っておくことで、自然に軽快にむかうこともあります。また、靴のサイズが合っているか、歩き方を見直してみるのもいいでしょう。

芯を取るときの注意点

魚の目の芯が皮膚の深部にまでおよび、痛みをともなうのであれば、芯を取り除くことが必要です。しかし、安易にカミソリなどで芯を削ろうとると、細菌感染などで炎症を引き起こすこともあります。そこで、もしセルフケアで魚の目の芯を削るのであれば、市販されているサリチル酸入りの絆創膏や軟膏を塗布して、角質をやわらかくしてからピンセットなどで削るのがおすすめです。

市販薬を使う場合も、一度で芯が取り除けないこともあるので、無理に取ろうとしないようにします。もし、市販薬を使っても、なかなか魚の目の痛みが改善しない場合は、医師に相談するようにしましょう。

病院での一般的な治療法

※魚の目の病院での診断や、詳しい治療法については、『魚の目(うおのめ)の病院での診断と治療方法』で、また、治療にかかる期間や治療中の痛みについては、『魚の目(うおのめ)を除去するのにかかる期間や痛みについて』でも解説しています。

魚の目は子供にもできる?

そもそも魚の目は、足の裏や足指にできる硬い皮膚病変で、通常は大人にできます。足の皮膚の一部分に、圧迫や摩擦などの機械刺激が長期間にわたって繰り返し加わり続けると、これ以上ダメージを受けないように皮膚表面の角質層が厚く硬くなって、芯を持つようになります。こうした「魚の目のできるメカニズム」から考えても、まだ足の皮膚が比較的やわらかい9歳以下の小さな子供の場合は、魚の目はできにくいと言えます。

実際、子供の足にできる魚の目のようなものはウイルス性のイボであることが多く、正式には「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」と言い、ヒトパピローマウイルスというウイルスの感染によってできます。

※子供の足にできた魚の目状のできものについて、見分け方や対処法は、『子どもは要注意!魚の目(うおのめ)と間違えやすいウイルス性のイボとは?』をご覧ください。

本当に魚の目なのかよく確認を

魚の目のセルフケアで、もう1つ注意しなくてはならないのが、本当に魚の目かどうかをよく確認するということです。というのも、症状が似た足の病変に、ウイルス性のイボである「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」があるからです。

魚の目は角質なので、やわらかくして削れば出血しませんが、イボは皮膚が盛り上がっているだけなので、削ると、点々と赤い出血があります。また、ウイルスがひろがると、ほかの部分にも、イボができてしまうこともあります。

魚の目は、通常、大人の足の裏や足指にできる5〜7mm程度の硬い角質の塊で、中心に芯があるのが特徴です。そして、圧迫や摩擦によってできるので、骨が出っ張っている部分によくできます。

それに対して尋常性疣贅は、数mmから1cmくらいまでの大きさで、表面が硬くごつごつして盛り上がっています。基本的には、痛みやかゆみがありませんが、中には押すと痛いものもあります。また、小さな傷口からウイルスが侵入することでできるので、外傷を受けやすい場所なら、どこにでもできる可能性があります。

このように、尋常性疣贅は、魚の目と見た目が違いますが、小さくて痛いものだと、区別がつきにくいこともあるようです。自分では判断がしづらかったり、魚の目のセルフケアをしてもなかなか治らなかったりする場合は、やはり病院を受診しましょう。

この病気・症状の初診に向いている科 皮膚科