喘息の予防、悪化させないために日常の中で気をつけること

更新日:2017/03/23 公開日:2015/10/28

喘息の予防・ケア

喘息の人にとって、発作症状が出るととてもつらいものです。喘息の症状を未然に防ぐために日常で注意することはあるのでしょうか?ドクター監修のもと、喘息の原因と予防法について詳しく解説していきます。

喘息は遺伝するといわれることもありますが、実際には、アレルギー体質が遺伝することはあっても、喘息そのものが遺伝することはありません。つまり、日常生活に気をつければ、喘息は予防できるかもしれません。では、私たちは普段どのような対策をとればいいでしょうか?

喘息の原因は主にアレルゲン

喘息の原因は主に、ダニ、ハウスダスト、動物の毛、花粉、食べ物などのアレルゲンです。小児喘息患者の約90%、成人患者の約60%がアレルゲンに反応するIgE抗体を所持しているといわれています。

アレルゲン以外にも、タバコ、風邪などの感染、汚れた空気、疲労、ストレス、気温差なども喘息の誘発要因になります。どれかひとつだけが喘息の原因になっているのではなく、複数の要因が絡み合って喘息発作を引き起こしています。

喘息を予防するために日常で注意すること

喘息予防の基本は、喘息の原因だと思われるものはなるべく避けることです。たとえば、ほこりを避ける、犬や猫などのペットを飼うのは控える、または屋外で飼う、部屋の温度の変化や換気に注意する、喫煙や飲酒を控えるなどがあげられます。人によっては、解熱鎮痛薬などの薬剤によって喘息を引き起こすこともあるので、市販のかぜ薬の服用は注意することも必要です。

他にもストレスをなるべく溜めない、十分な睡眠をとって身体の免疫力を上げるなど、規則正しい日常生活を送り、すこやかな身体を心がけることが大切です。

また、適度な運動によって日常的に身体を動かすことを習慣化することで喘息予防につなげることもできます。マラソンやサッカーなど激しいスポーツはかえって喘息を悪化してしまいかねないので、ここでいう喘息予防に役立つ運動というのは、水泳やウォーキングなどの有酸素運動です。心肺機能が運動によって鍛えられ、喘息の発作を起こしにくくします。

食物アレルギーの人は食事に注意

食物は、人によって反応する食物はさまざまですが、食物アレルギーを持っている人は、アレルギーの原因となる食べ物は摂らないようにしましょう。卵、牛乳の乳製品やイワシ、エビなどの魚介類、そばなど過去に食べたことで、アレルギー反応やじんましんを引き起こした食物は控えるようにしましょう。

そして、アレルゲンを持っているか、持っていないかに関係なく、食事は腹8分目を心がけてください。食べ過ぎると身体の横隔膜の働きが鈍くなって呼吸運動が制限されます。

また、身体の中の水分が不足すると痰の粘着性が増すので、日中は水分を多めに摂取してください。その際、冷たいものには要注意。冷たいものを身体にとり入れると気道が刺激され、喘息発作を起こすことも。また、香辛料をふんだんに使った料理などの刺激が強いものも、同じく気道を刺激するので食べ過ぎには注意が必要です。においが強い食べ物も同様です。

さらに、ヒスタミンやコリンを含む食品(タケノコ、トマト、キウイ、など)や、鮮度に欠けた魚介(サバなど)を食べ過ぎると気道収縮を引き起こして喘息発作を招くことがあります。保存料や着色料など食品添加物が多い加工食品も喘息症状を悪化させる原因になるので、できる限り摂取を控えましょう。

喘息の炎症を抑えるにはフルーツやほうれん草などの葉野菜に含まれるビタミンC、Eを意識して食べるようにしましょう。ただし、フルーツの中にもメロン、キウイ、グレープフルーツなども、人によってはアレルギー反応を示す食物ですので注意しましょう。

以上のことに留意して喘息の予防に努めるようにしましょう。もし喘息の発作が生じてしまった場合の対処方法については『喘息の発作が起きたときの対処法』を参照ください。

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