喘息の発作が起きたときの対処法

更新日:2016/12/09 公開日:2015/10/28

喘息の予防・ケア

喘息発作が起きたときは、β2刺激薬を吸入して安静を保ちましょう。しばらくしても改善が見られない場合、症状が悪化したときはすぐに病院へ。気管支拡張薬やステロイド薬の点滴を行い回復を目指します。

喘息の発作が起きると、激しい咳や呼吸困難で身動きできず、重度の場合は意識が無くなることもあります。そこで、喘息発作が起きた時のために、確実な対処法を知っておくことは欠かせません。

喘息発作が起きたときのチェックポイント

喘息の発作が起きているときは、喘息発作の程度、呼吸状態、日常動作に支障があるかなどをチェックしましょう。いつもの発作と状態を比べることも大切です。また、子どもや周囲の人が喘息発作を発症している場合は、上記のチェックポイントに加えて、意識状態や、会話が普通通りに行えるかなども併せて確認してください。

<発作時のチェックポイント>

呼吸状態

呼吸の数、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴(ぜんめい)、横になれるか、話をすることができるかなどで、喘息症状の重さを測定します。

日常動作

仕事や食事などを普段通りこなせるかがポイントになります。子どもの場合、遊んでいる状態を観察することも大切です。

ピークフロー値

「ピークフロー値」とは、息を勢いよく吐いたときに流れる息の速度のことです。喘息の状態を把握するための数値であり、発作の予知に役立ちます。気道が狭くなり喘息症状が悪化すると、ピークフロー値も低くなります。

その他

喘息症状が重い場合、苦しさのあまり歩行が困難になります。顔や唇が青白くなったり、呼吸不全に陥ったりすると意識がもうろうとします。

喘息発作の段階別対処法

喘息発作は、症状によって3つの重度に分類することができます。「小発作」「中発作」「大発作」があり、それぞれで対処法が異なります。

小発作

小発作になると、軽症の喘鳴、咳、息苦しさがあります。しかし、仕事や家事など日常生活に支障はほとんどありません。普通に歩いたり、横になったりできますが、喘息発作が急に悪化する場合もあります。

対処法は、安静を保ちつつ、β2刺激薬を吸入します。そして発作症状が治まるのを待ちましょう。これらを用いて、2時間以内に発作が鎮まらない場合は、病院を受診しましょう。

中発作

日常生活にわずかに支障が現れます。たとえば、会話をするときや食事、歩くときはかなり苦しい状態になります。咳や喘鳴も小発作時よりも酷くなり、安静を保っていても息苦しくなります。横になっているほうが苦しいときがあるので、その場合は身体を起こしてみましょう。乳幼児の場合、機嫌が悪かったり、ミルクの飲みが悪いあるいは嘔吐したりする場合もあります。

対処法は、小発作と同じくβ2刺激薬を吸入します。自宅で安静を保ち、様子を見ましょう。薬を使用して、30分以上経過しても症状が改善しないときは、病院へ行ってください。喘息の程度が重い場合は、ステロイドやテオフィリンの点滴薬を使用することもあります。

大発作

大発作とは、息が苦しくて身動きがとれないくらいの状態や、会話や日常生活が困難な状態を指します。激しい咳きこみ、呼吸困難のため横になることができず、身体を起こして前かがみの状態で呼吸をします。さらに症状が悪化すると、酸欠になり唇や指先が紫色になります。喘息発作は喘鳴が特徴ですが、大発作になると、気道が塞がってしまうことから、最悪の場合、呼吸が停止し意識不明に陥ることもあります。乳幼児の場合、泣き叫んだり、苦しそうに暴れる動作があったら要注意です。

大発作があらわれた場合、β2刺激薬を吸入しながら、病院へ行きましょう。症状が酷い場合には救急車を呼んでください。病院での治療は、酸素投与と、気管支拡張薬やステロイド薬の点滴が中心です。治療を受けても回復が見られないときは、入院治療がすすめられます。

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