日中に眠気に襲われる過眠症の種類

更新日:2017/04/14 公開日:2015/10/28

ナルコレプシーの基礎知識

日中に強い眠気に襲われる病気はたくさんあります。ドクター監修のもと、過眠症の代表的な病気をご紹介します。正しい治療を受けるためにも、それぞれの病気の違いと、自分の症状を把握しておきましょう。

睡眠不足のときや食後など、日中に眠気に襲われることは誰にでもあります。しかし、睡眠時間が足りているはずなのに社会生活に支障をきたすような強い眠気を感じたり、実際に寝入ったりしてしまうような過眠の症状が1か月以上みられる場合は、過眠症という睡眠障害である可能性が高いでしょう。ここでは、過眠症の代表的な種類についてご紹介します。

過眠症の主な種類

過眠症にはいくつか種類がありますが、以下が、その代表的なものになります。

ナルコレプシー

通常では考えられないような状況でも、耐えがたい眠気に襲われて眠ってしまう睡眠発作が起こります。たとえば、食事中や会話中、重要な会議中などでも居眠りをしてしまうことがあります。また、喜びや怒りといった急激な感情の高まりによって、突然体に力が入らなくなる「情動脱力発作」も特徴的な症状です。ほかにも、意識ははっきりしているが金縛りのように手足が動かなくなる睡眠麻痺や、現実と錯覚するほどに鮮明で奇妙な夢を見る入眠時幻覚などが起こることもあります。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠中に呼吸が一時的に停止する、もしくは呼吸する力が低下する低呼吸の状態をくり返す病気です。呼吸停止のあとに激しいいびきをかくのも特徴です。そのため、目覚めたときに倦怠感や頭痛、口の渇きがあり、熟睡できていないため、日中の強い眠気や集中力の低下が起こります。夜間にトイレの回数が増えることもあります。

突発性過眠症

数時間という長い間にわたる過剰な眠気と居眠りが毎日のようにくり返される病気で、目覚めが悪く、頭がぼんやりした状態が続くのが特徴です。睡眠時間が6~10時間という正常範囲内であっても日中に眠くなるケースと、10時間以上眠ってしまうことで日中に眠気が生じるケースに分かれます。25才以下の青年期に発病することが多く、自律神経症状をともなうこともあります。

反復性過眠症

昼夜を問わない強い眠気が1週間ほど続く病気です。自然に回復したかと思ったらまた、不定期に症状が現れるというように発症は時々で、症状が全く出ない時期があるのが特徴です。過眠症状が出ているときには、過食をともなうこともあります。男性の割合が高く、特に青年期の発症が多いといわれています。

周期性四肢運動障害

寝ている間に無意識に手足がピクピクとくり返し動いてしまう、不随意運動(=自分の意思とは関係なく現れる異常運動)が起こる病気です。夜中に何度も目覚めて熟睡できないため、日中に眠気が起こりやすくなります。加齢とともに発症しやすく、中年以降に多くみられます。

むずむず脚症候群

眠る前など、じっとしているときにふくらはぎに虫がはうような不快感が起こる病気です。脚を動かすと症状がなくなるので、じっとしていられないことから慢性的な睡眠不足に陥ります。周期性四肢運動障害を合併しやすいという特徴があります。

覚醒不全症候群

慢性的に眠気がある病気です。ナルコレプシーのような睡眠発作はなく、日中に実際に居眠りしてしまうこともほとんどありません。

概日リズム睡眠障害

人間の体内時計はおよそ25時間で、太陽光や生活リズムがそれを24時間に調整しています。この周期を24時間にうまく調節できないことが原因で生じる睡眠障害の総称が、概日リズム睡眠障害です。交代制勤務や夜間勤務をしている人に多くみられる、交代勤務睡眠障害も含みます。

うつ病

寝付きが悪かったり、途中で目が覚めたりといったうつ病の症状が原因となり、日中に強い眠気におそわれることがあります。特に、冬に発症する冬季うつ病に多くみられます。

睡眠不足症候群

睡眠不足によって心身の不調が出てきます。主な症状としては、慢性的な眠気や倦怠感、注意力や集中力の低下がみられます。

昼間の眠気の自己評価について

睡眠時間を十分にとっているかについての、主観的なテストとして、エップワース眠気尺度(ESS)があります。客観的なテストとしては、睡眠ポリグラフィ検査(PSG)があります。

このように、過眠症にはたくさんの種類があります。正しい治療を受けるためにも、自己判断せずに専門医の診断をきちんと受けましょう。

この病気・症状の初診に向いている科 脳神経外科

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