溶連菌はうつる?流行時期と感染予防対策

更新日:2016/12/09 公開日:2015/10/30

溶連菌感染症の基礎知識

溶連菌感染症が流行する時期と、感染を予防するために必要な対策について、ドクター監修の記事でお伝えします。特に、感染しやすい幼児や学童は、流行時期はしっかりとした予防を心がける必要があります。家庭内感染にも注意しましょう。

溶連菌は1年をとおしてうつる可能性がありますが、流行しやすい時期があります。感染を防ぐために、対策をしっかりとしておきましょう。

溶連菌感染症の流行時期と傾向

溶連菌感染症が流行するピークは年に2回あります。一度目は、春から初夏にかけて、二度目は冬です。

2015年に、溶連菌感染症の患者は増加傾向にあるとの報告がありました。患者数が過去10年間で最高に達したとのことです。流行の度合いによっては、警報を出す自治体も多くなってきています。

また、溶連菌感染症は、ほかのウイルス疾患の流行時期と重なることもあるため、インフルエンザやアデノウイルス、マイコプラズマといったウイルス感染との混合感染も見受けられます。

溶連菌の感染を防ぐための対策

残念ながら、溶連菌感染症の予防接種はありません。咳(せき)やくしゃみなどの飛沫により感染するため、手洗いやうがいを徹底したうえで、マスクを着用しましょう。

また、溶連菌は家庭内感染するケースが多いという特徴があります。家族内で感染者が出た場合は、食器やタオルなどの共有は避けてください。家の中でもマスクを着用すると、より予防効果が上がるでしょう。

家族が溶連菌と診断された際には、未成年の家族も一緒に抗生物質を処方してもらえることがあります。抗生物質を服用することで感染を完全に防げるわけではありませんが、予防には有効であるとの見解があるためです。

成人の場合は、ほとんどが溶連菌に対する抗体を持っていることから、未成年ほど感染の可能性は高くありません。そのため、予防目的で抗生物質を服用する必要も特にないでしょう。

また、赤ちゃんへの感染は比較的少ないので、大きな心配はありません。ただし、まったく感染しないというわけではないので、油断は禁物です。

一般的に、溶連菌感染症の症状は風邪や咽頭炎、扁桃炎と似ていることから、気づきにくいという特徴があります。早めに治療をして周囲に広めないためにも、のどの痛みや発疹などの典型的な症状が見られたら、すぐに受診しましょう。

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