溶連菌感染症は再発に注意!薬の種類と正しい使い方

更新日:2016/12/09 公開日:2015/10/30

溶連菌感染症の治療と対策

溶連菌を退治するために使われる薬には、いくつかの種類があります。ドクター監修のもと、それぞれの特徴と、再発や続発症を予防する正しい飲み方について解説します。

薬

溶連菌感染症は、しっかり治療しておかないと再発や合併症を引き起こす可能性のある病気です。ここでは、溶連菌感染症に対して用いられる薬の種類と、正しい使用法について解説します。

溶連菌感染症の治療に使われる薬

一般的に溶連菌感染症と呼ばれている病気は、A群溶連菌が原因となるものがほとんどです。溶連菌は完全に退治しておかないと、続発性のリウマチ熱※1や急性糸球体腎炎※2などを発症する可能性があります。そのために用いられるのが、抗生物質です。溶連菌感染症には、主に以下の抗生物質が使用されます。

※1(リウマチ熱)~溶連菌感染症が治った2~3週間後、急に高熱を発症する病気。強い関節炎をともなう場合もある。約半数に心炎が見られ、適切に治療が行われない場合は心臓の弁に障害が残ることも。

※2(急性糸球体腎炎)~なんらかの感染症により、糸球体(腎臓を構成する球場の毛細血管のかたまり)に炎症が起こった状態。

ペニシリン

抗生物質の中でもペニシリンに対する耐性菌が存在しないのが、A群溶連菌の特徴です。そのため、溶連菌感染症の治療にはペニシリン系の抗生物質がもっとも多く使われ、感染したと診断された際には、これを10日間~14日間経口投与するのが一般的となっています。

ペニシリン系にもいくつか種類がありますが、子どもの場合には、飲みやすいという理由からアモキシシリンが処方されることがほとんどでしょう。吸収性にもすぐれているため、消化管への影響も少なくてすみます。

セフェム

近年、新しい薬剤であるセフェム系抗生物質を5日間経口投与すると、ペニシリン系抗生物質を10日間投与した場合と同等の効果が期待できることがわかってきました。溶連菌をしっかり退治できることから、推奨されている治療法でもあります。ただし、溶連菌感染症が引き金となって起こる続発症を予防する効果については、明確なエビデンスがありません。

マクロライド

ペニシリン系抗生物質に対してアレルギー反応を起こす人には、副作用が比較的少ないマクロライド系抗生物質を投与することがあります。副作用は少ないですが、これまで多く処方されてきたことから耐性菌が存在していることが問題点となっています。

溶連菌感染症を完治させるための正しい薬の使い方

抗生物質を飲み始めて2~3日すると、熱が下がり、のどの痛みもやわらいでいきます。自覚症状が治まったからといって、ここで安心して服用をやめてしまってはいけません。溶連菌を確実に退治して続発症を起こさないためには、症状がなくなったとしても処方された抗生物質を最後まで飲みきることが重要です。中途半端に服用すると溶連菌が再発する可能性もあるので、必ず医師の指示に従ってください。

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