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糖質制限中の糖質ゼロビールの摂取について

更新日:2018.04.27
公開日:2015.10.30
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この記事の監修者
管理栄養士 横川仁美

糖質ゼロや糖質オフをうたうビール類似商品が販売されています。これらは飲んでも太らないのか、また、糖質制限中に飲んでもよいアルコールはどのようなものか、専門家監修の記事で詳しくご紹介していきます。

最近では、「糖質オフ」「糖質ゼロ」をうたったビールに類似する商品が多く市販されています。糖質制限中にこれらのアルコール飲料をとっても問題ないのでしょうか。

糖質ゼロビールは太らないのか

「糖質オフ」「糖質ゼロ」をうたったビールに類似する飲料は、原料の配合から、酒税法ではビールに当たらないので、「発泡酒」「リキュール」「その他の醸造酒」と表記されています。

「糖質オフ」や「糖質ゼロ」の表示に関しては、健康増進法に基づく栄養表示基準制度で以下のように定められています。

・「糖質オフ」と表示されているもの:100ml当たり糖質2.5g以下

・「糖質ゼロ」と表示されているもの:100ml当たり糖質0.5g未満

・「糖質●%オフ」と表示されているもの:「当社○○(商品名)に比べて糖質50%オフ」と、比較対象が明記されていること

つまり、糖質オフや糖質ゼロと表記されていても、全くのゼロとは限らないのです。

アルコールのカロリーは糖より高く、1gで7kcalです。しかし、アルコールは糖質や脂肪とは代謝が異なり、実質的なカロリーは体内に入った約7割(1g=5kcal)程度で、しかもほぼ身体に蓄えられず熱として放出されます。つまり、純粋なアルコールだけがもとで太ることは考えにくいのです。

では、お酒を飲んでいると太るイメージがつきまとうのは、なぜなのか、考えられる理由としては、以下の3つがあげられます。

(1)食欲増進作用

(2)大量に飲んだ際のお酒の糖質エネルギー

(3)夜間の飲食

お酒を飲むことで食欲がアップし、大量にお酒を飲んだり、酒の肴を食べてしまうというわけです。糖質オフやゼロのお酒は、2番目の問題を解決すべく開発されたもの。これらのお酒を選べば、飲んだときの食事にさえ気配りをすれば、太りにくいと考えられます。

糖質制限中のお酒の選びかた

糖質制限中は、やはり糖質の少ないお酒を選ぶべきでしょう。ビール、日本酒、ワイン、シャンパン、スパークリングワイン、果実酒などの醸造酒は糖質を含みます。甘いサワーなど果汁や糖類が含まれるものも同様です。甘みのあるカクテルも、血糖値を上げます。

蒸留酒である焼酎、ウィスキー、ブランデーは糖質を含まないので、血糖値を上げることはありません。糖質制限中に飲むのなら、蒸留酒を選びましょう。糖尿病治療に糖質制限食による食事療法を指導している病院でも、蒸留酒ならば適量飲んでもよい、としています。

しかし、蒸留酒ならば好きなだけ飲んでもいいのか、というとそういうわけでもありません。アルコールは肝臓に貯められているグリコーゲンからブドウ糖への分解を亢進させるなどの作用で、血糖値のコントロールを難しくするといわれています。また、飲酒時の過食も血糖値を上げる原因となります。

こうしたことから、いくら糖質オフ、糖質ゼロのお酒を選んだとしても、量や頻度によってはインスリン分泌や感受性に影響を与えてしまい、糖質制限の弊害になると考えられます。飲むのならば、毎日ではなく、たまに1~2杯たしなむくらいにとどめておくようにしましょう。

おことわり

糖質制限の効果や安全性については諸説あります。例えば、効果に関して、63名の肥満の男女を低炭水化物食群とカロリー制限低脂肪食群に分けて行った研究で、6カ月後では低炭水化物食群の減量幅が大きかったが、1年後になると両者の違いは見られなかったとしています[1]。また、日本糖尿病学会は運動療法と総エネルギー摂取量の制限を重視し、糖質制限に関して、「総エネルギー摂取量を制限せずに、炭水化物のみを極端に制限して減量を図ることは、その本来の効果のみならず、長期的な食事療法としての遵守性や安全性など重要な点についてこれを担保するエビデンスが不足しており、現時点では薦められない」としています。当コンテンツはあくまでも糖尿病などのリスクを持たない健康的な人を対象としていること、また、健康的な人の場合でも糖質制限を取り入れることでの長期的な効果や、健康への影響について否定的な意見があることにご注意ください。

参考文献

  1. [1]Gary D. Foster, et al. A Randomized Trial of a Low-Carbohydrate Diet  for Obesity, N Engl J Med 2003; 348: 2082-2090
  2. [2]"日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言"日本糖尿病学会.http://www.jds.or.jp/modules/important/index.php?page=article&storyid=40(参照2017-06-29)

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