痔の検査方法と流れ

更新日:2016/12/09 公開日:2015/10/30

痔の検査・治療

肛門周辺の病気である痔はデリケートな部分のため、他人に相談することはあまりないでしょう。病院に行った場合、どのような診察や検査が行われるのか気になります。ドクター監修のもと、痔の検査方法について解説します。

痛みや腫れ、出血など、肛門のトラブルが起こっても、「恥ずかしいから」となかなか病院へ行けない人も多くいます。実際、痔の診察や検査はどのようなことが行われるのでしょうか。ここでは、痔の検査方法とその流れについて解説します。

痔の診察の流れ

肛門に痛みや出血などがあり、「もしかして痔かも?」と思ったら、肛門科か肛門外科を受診しましょう。近くに肛門科がない場合は、外科か消化器外科に行きましょう。

以下では、実際の診察の流れについて紹介します。

受付

ほかの病気などで受診するときと同様、問診票に症状などを記入します。痛みや出血など、どんな症状がいつから続いているのか、普段から便秘や下痢などはないかなど、質問項目に沿って回答します。

問診

ドクターが問診票を見ながら、詳しい症状や生活習慣について質問があります。看護師が行う場合もあります。

診察・各検査

診察や検査を行います。

●視診

左横向きの姿勢となり、下着を少しずらして、医師の目で肛門周辺の状態を見ます。

触診、直腸・肛門指診

視診の体勢のままで、医師がゴム手袋をして指にゼリーなどを塗り、肛門の周囲を調べます。その後、肛門内に指を挿入して、肛門内部や直腸の粘膜を調べます。指診することによって、イボ痔や、肛門狭窄、切れ痔の状態などを診断します。

必要に応じて各種検査を行う

肛門鏡で肛門を押し広げて肛門内部を確認する「肛門鏡検査」、便の中に血液が混じっていないかを調べる「便潜血検査」、肛門からファイバースコープを入れて、大腸の粘膜の状態を確認する「大腸内視鏡検査」などが行われます。

ドクターから病状の説明

症状の原因や病名、今後の治療方法について、医師の説明を受けます。

「注腸検査」「大腸内視鏡検査」とは

肛門科では、必要に応じて注腸検査、大腸内視鏡検査などが行われます。それぞれの検査の流れを見ていきましょう。

注腸検査

血便があったり、便秘、腹痛、下腹部の膨満感といった大腸がんが疑われる症状がある場合に行う検査です。大腸にバリウムを注入してX線撮影を行います。大腸ポリープといった、大腸がん以外の病気も診断できます。検査時間は30分程度です。

大腸内視鏡検査

血便が見られたり、便秘と下痢をくりかえすなどの症状があり、直腸に病変があることが疑われるときに行う検査です。病院へ行き、2リットルほどの下剤を数回に分けて飲み、便を排出します。そのあと、先端に高性能なカメラがついている、直径1 cmほどのファイバ-を肛門に挿入し、直腸を含めた大腸すべてを観察します。家族に大腸がんの人がいる場合にも行われます。検査時間は人によって異なりますが、通常数十分です。

プライバシーの保護

痔は、肛門周辺の病気であるため、診察の際、医師におしりを見せなければならず、恥ずかしいと感じる人も多いでしょう。しかし、近年、多くの肛門科では、患者が恥ずかしくないように受診できるよう、次のようなさまざまな配慮がなされています。

・診察は体の左側を下にして、横向きに寝ることで、ドクターと直接顔を合わすことなく進められる

・下着を脱がず、少しずらすだけで診察を受けられる

・診察は、シーツやタオルでおしりを覆う

・他人がいる受付では、症状などを質問しない

・診察室が仕切られている

痔のような症状が見られる場合、恥ずかしいからと放置せずに、できるだけ早く受診することが大切です。放置すると悪化する場合があります。

この病気・症状の初診に向いている科 肛門外科

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