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病気が原因で起こるむくみ(2)心性浮腫

更新日:2016/12/09 公開日:2015/11/25

病気でなくても発生するむくみもあれば、重篤な病気によって起こるむくみもあります。ここでは、心疾患によって起こる心性浮腫について解説します。

心性浮腫とは

心筋梗塞や心筋炎などの心疾患が原因となって発生したむくみを心性浮腫と言います。うっ血や肺水腫も含み、心不全の症状のひとつと考えられます。

心筋梗塞や心筋炎などによって心臓の機能が低下すると、全身に血液を送る心臓のポンプの働きが弱くなり、全身の血液の巡りが悪くなります。そうなると、腎臓の働きも悪くなり、腎臓で尿がつくられにくくなります。尿の量が少なくなることで体に水分が溜まり、むくみが生じます。

心臓は、右心室と左心室に分かれており、肺循環系である右心室の機能に障害が出ると、全身にむくみが生じます。全身循環系である左心室機能に障害が出ると、肺に水がたまり、肺水腫の状態から呼吸困難に陥ります。

心性浮腫の場合、身体を横にすると心臓への負担が軽くなるため、むくみが軽減し、尿がよく出るようになります。

心性浮腫を引き起こす心疾患とは

心性浮腫を引き起こす心疾患には主に以下のようなものがあります。

心筋梗塞

心筋梗塞は、冠動脈の血流に障害が起き、心筋への血流がスムーズに行われず、心筋の一部が壊死してしまう心疾患です。心臓機能が低下することで、血液のめぐりが悪くなって、体内に水が溜まりむくみが生じます。心筋梗塞は冠動脈の動脈硬化が進むことで起こるため、動脈硬化の危険因子である脂質異常症や高血圧の予防が心筋梗塞の予防に繋がります。予防法としては、塩分、糖分、脂質を取りすぎないこと、バランスのよい食生活、ストレスを溜めないことなどがあげられます。

拡張型心筋症

拡張型心筋症は、進行性の左心室の拡張と収縮障害を特徴とする疾患で、心筋の収縮機能が低下して左心室が拡大し、心臓が全身に必要量の血液を送れなくなる「心不全」の状態が起こります。慢性的な心筋の収縮機能低下により、息切れや呼吸困難といった症状のほか、全身の血液が滞って両足や顔面にむくみが生じます。また、むくみによって体重が増加したり、胃腸粘膜のむくみによって食欲の低下などが起こります。

拡張型心筋症の原因はこれまで不明とされてきましたが、近年では、遺伝の影響によるもの、心筋炎、自己免疫によるものと考えられています。

命をもおびやかす心疾患は、適切な治療を受けるのが最重要ですが、日常生活でも心臓に負担をかけないよう注意する必要があります。水分や塩分の摂り過ぎ、無理な運動なども負担になりますので十分注意しましょう。

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