めまいとは?めまいが起こるメカニズムとめまいの種類

更新日:2017/02/21 公開日:2015/12/02

めまいの基礎知識

めまいとは目が回るようなくらくらとした感覚を指します。では、なぜこのような現象が起こるのでしょうか。ここでは、めまいが起こるメカニズムや、めまいの種類について、ドクター監修の記事で詳しく紹介します。

日常生活の中で体験することも珍しくないとされているめまいですが、どのようなことが原因で起こるのでしょうか。めまいのメカニズムや種類について解説します。

めまいとはどのように起こるのか

私たちの体の平衡をつかさどるのは、体の動きをとらえる三半規管、加速度や重力をとらえる耳石器、これらがとらえた情報を脳幹へ伝える前庭神経、情報を受け取る脳幹、さらに脳幹から情報を受け取る視床、大脳皮質といった器官です。

脳は、三半規管や耳石器からの情報と目からの視覚情報、手足や首などの関節や筋肉からの知覚情報を受けて自身の姿勢を認識しています。通常であればこれらの情報に誤差はないのですが、三半規管や耳石器が障害されると、実際の動きや姿勢とは異なる情報が脳に伝わります。そのため、視覚や筋肉などの体の感覚と一致せず、めまいが起こります。

このように三半規管や耳石器が障害されるとめまいが起こりますが、これらがとらえた情報を伝える前庭神経や、受け取る脳側の器官が障害されてもめまいが起こります。

めまいの種類

めまいには、大きく分けて、「回転性のめまい」「浮動性のめまい」そして「立ちくらみのようなめまい」があります。

回転性のめまい

自分や地面が回っているように感じるめまいです。

回転性めまいは、突発的に起こることが多く、あまり長くは続きません。耳鳴りをともなうことが多いのも特徴です。

回転性のめまいの原因は、耳の器官である耳石器や三半規管の異常です。回転性のめまいを感じる場合には、メニエール病、前庭神経炎などの病気の可能性があるので、一度耳鼻科を受診しましょう。突発性難聴を発症する際にも、回転性のめまいを感じることがあります。また、脳梗塞や脳出血などの脳の病気により、平衡感覚に関わる神経が傷つき、回転性のめまいを感じることもあります。

浮動性のめまい

雲の上を歩いているような、ふわふわ体が浮く感じがするのが浮動性めまいです。めまいがひどい場合には、まっすぐ歩けないこともあります。このタイプのめまいは、慢性的に発生し、横になって休んでも軽減しないなど長く続くことが多いです。回転性のめまいとは異なり、耳鳴りではなく肩こりや頭痛をともなうことが多いのも特徴です。

浮動性のめまいの原因は、高血圧や精神的なストレスによる自律神経の乱れや、長時間の同一姿勢による神経の圧迫があります。また、最近では、スマートフォンを長時間使うことで肩がこりかたまり、浮動性のめまいを感じる人もいます。

原因がストレスの場合は、ストレスの根本を取り除くことで緩和されることが多いです。意識的にリラックスできる環境を整えることも症状の緩和につながります。

お風呂に入り、肩までゆっくりつかることも血行がよくなります。

デスクワークの方は肩甲骨まわりをストレッチすることをおすすめします。

めまいとともに手足がしびれる、手に力が入らない、意識がぼんやりする、耐えられないほどの頭痛などの症状がでた場合は脳になんらかの異常がある可能性があります。脳梗塞や脳出血などの重大な病気の可能性もあるので、早めに神経内科あるいは脳外科を受診しましょう。

立ちくらみのようなめまい

イスなどから立ち上がった際に起こる、目の前が暗くなりクラッとするめまいです。ひどい場合には失神してしまうこともあります。このめまいの原因としては、思春期の自律神経の失調症など血圧の異常が考えられます。貧血や、ホルモンバランスの乱れの症状として出現することもあります。また、強いストレスを感じている場合にも、立ちくらみのようなめまいが起こることがあります。緊張によるものや、2、3分程度横になっていたら回復するものに関しては緊急性はありませんが、頻回に起こる場合や症状が改善しない場合は脳の病気や心臓病、消化器の出血などの重度の貧血によって引き起こされている可能性もあります。

このような場合は、一度医療機関を受診しましょう。

めまいのときに受診する診療科

めまいの症状が出たときに受診する診療科は、めまいの種類などによって変わります。

回転性のめまいの場合、割合として多いのは耳に原因がある場合です。また、回転性のめまいでは難聴や耳鳴り、耳の閉塞感が同時に起こる場合もあります。このようなときには、耳鼻科を受診しましょう。

一方、立ち上がったときなどにクラッとする立ちくらみのようなめまいや、ふわふわしたりする浮動性のめまいの場合、ストレスや睡眠不足、自律神経の失調といった原因のほか、脳や心臓などの病気が原因となっている可能性も考えられます。激しい頭痛や体のしびれ、ろれつが回らないなどの症状が浮動性のめまいと一緒に起こった場合は、脳神経内科や脳神経外科を受診しましょう。

めまいで医療機関に行くタイミングとは

めまいとあわせて意識障害や激しい頭痛、まひなどの症状が現れた場合は、急を要します。救急車を呼ぶなどし、早急に受診しましょう。

一方、回転性のめまいで耳の病気が原因となっている場合などは、動くと症状がひどくなる場合があります。一方で、めまいが起きてから日数が経過しすぎても、検査や診断が難しい場合もあります。

そのため、めまいが起きた当日から3日以内くらいが受診するのに適切な時期と考えられています。

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