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エラスチンはサプリメントや食品から摂取できるの?

更新日:2016.12.09
公開日:2015.12.16
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この記事の監修者
新宿クレアクリニック 渋谷院 院長 上浦典子

加齢とともにエラスチンが減少して肌のハリつやが失われ、シワやたるみが増えるのは仕方ない!?食事やサプリメントからエラスチンを補うことはできないのでしょうか。専門家の監修のもとに解説します。

食品からエラスチンを摂取して、肌の健康や美しさを保つことはできるのでしょうか。また、エラスチン配合のサプリメントがいろいろ市販されていますが、その効果はどの程度のものなのでしょうか。

エラスチンを多く含む食材

エラスチンは、多くの動物の体内のさまざまな部位に存在しています。食材として流通している肉や魚の中にもエラスチンを多く含むものがあります。身近なところでは、牛すじ、鶏手羽先、軟骨やモツ、丸ごと食べる小魚や、煮魚などにして皮まで食べられる魚などです。

しかし、どれだけ豊富にエラスチンが含まれた食材を食べても、皮膚のエラスチン量に影響はありません。これは、コラーゲンも同様です。なぜなら、エラスチンもコラーゲンも、そのまま人体に吸収されるには分子が大きすぎるからです。摂取したエラスチンは、胃でより小さい分子のタンパク質に分解され、消化管でさらに小さい分子のアミノ酸やペプチドに分解されて吸収されます。吸収されたアミノ酸やペプチドが、体内のどこでどう使われるのかはわかりませんが、少なくとも、肌のエラスチンになる確率が非常に小さいことは確かです。

食事によりエラスチンを増やしたいのならむしろ、エラスチンを生成する線維芽細胞を活性酸素から守るために抗酸化作用のあるポリフェノールやビタミンCを、また、線維芽細胞の活動を促進するために各種のビタミン、ミネラルを、いずれも意識的にバランスよくたっぷり摂るほうが、まだ効果が期待できるかもしれません。

サプリメントを選ぶメリット

エラスチン配合のサプリメント類も、今ではドリンクを含めて多種多様な製品があり、それぞれ製法や濃度、配合成分に工夫を凝らしてその効果をうたっています。配合されるエラスチンの原材料は、豚や牛の大動脈血管、カツオやマグロの動脈球などが多く、いずれもエラスチンを豊富に含む部位です。しかし、経口摂取したエラスチンが、そのままとり込まれて皮膚に届くわけではないということは、サプリメントでも同様です。

ただ、サプリメントには、エラスチン以外にも肌によい効果が期待できる成分が配合されていたり、あるいは、長期にわたって摂取を続けると効果を感じる人がいたりするとの報告もあります。ご自身が納得して利用するのでしたら、サプリメントは、無理なく手軽にエラスチン摂取を続けられるひとつの方法と言えるでしょう。

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