アガリクスに含まれる成分とその働き、期待される効果

更新日:2016/12/09 公開日:2015/12/22

アガリクスの基礎知識

アガリクスのサプリメントが多く販売されていますが、アガリクスとはどのようなもので、それを摂取することでどのような効果が期待できるのでしょうか。アガリクスに含まれる成分とうたわれる効果の関係について、ドクター監修の記事で解説します。

キノコの一種であるアガリクスは、「免疫力を高める」、「がんを抑制する効果がある」などといわれていますが、それはなぜなのでしょうか。アガリクスに含まれている成分と、その働きから解説していきます。

アガリクスに含まれる成分

アガリクスには、ビタミンB2やマグネシウム、カリウムなどが豊富に含まれています。その中でも、多糖体のβ-グルカンが主要成分となっているという点が大きな特徴です。

キノコの種類は1万種類以上あるといわれていますが、キノコの種類によってβ-グルカンの含有量や有効性が異なります。一般的なキノコ類には、β-グルカンなどの活性多糖が1種類か2種類しか含まれていませんが、アガリクスは6種類ものβ-グルカンを含んでいます。アガリクスはβ-グルカンを豊富に含むキノコとして、古くから親しまれてきました。

栽培方法によっても成分が変わる

キノコ類は、どのような環境で栽培されているかによっても含まれる成分に違いが出てきます。たとえば、アガリスクであれば日光が当たる自然露地栽培のものはビタミンDを含みます。

アガリクスに含まれるβ-グルカンに期待できる働き

アガリクスに豊富に含まれているβ-グルカンは、免疫にかかわるさまざまな因子を活性化することで免疫力を高めるとされています。免疫とは、体外から入ってきたウイルスなどを撃退し、病気から人間を守る身体の防御システムです。免疫力が低下すると、ウイルスなどの外敵を攻撃する力が弱まるため、病気を発症しやすくなります。

このような免疫力に働きかけるβ-グルカンを多く含むことから、アガリクスには免疫力を高める効果があるのでは、といわれているのです。免疫は、体内で生まれるがん細胞を攻撃し、がんの発症や増大を防ぐ働きをするため、免疫力を高める効果が期待できるアガリクスは、がん抑制にもよいのではと考えられています。

アガリクスに含まれる成分とがんの関係について、詳しくは『アガリクスが癌(がん)にいいって本当?』をご覧ください。

人体への効果に医学的な根拠は少ない

このように、免疫力に関する効果が期待できるとはいわれているものの、アガリクスを含む製品を摂取することで効果を得られるといった医学的根拠は少ないのが現状です。

国立健康・栄養研究所では、自然露地栽培されたアガリクスによる臨床試験結果が掲載されていますが、対象が少人数などの理由で「さらなる検証が必要である」とまとめられています。また、厚生労働省においては、「ヒトに対する有効性について確認していない」とのコメントも見られます。アガリクスの効果に関しては、さまざまな見解がありますが、利用する際は、その点も踏まえることが大切です。