珍しい血液型「稀血(まれけつ)」ってどんなもの?

更新日:2016/12/09

血液型の基礎知識

血液型の中には、あまり見られない珍しい血液型「稀血(まれけつ)」と呼ばれる種類があります。稀血はどんな血液型で、どのような特徴があるのでしょうか。ドクター監修のもと、珍しい血液型の「稀血」について解説します。

川本徹先生

この記事の監修ドクター

みなと芝クリニック 院長
川本徹先生

血液型にはいろいろな種類がありますが、あまり見られない珍しい血液型「稀血(まれけつ)」と呼ばれる血液のタイプがあります。稀血にはどんな血液型があり、検出頻度はどのくらいなのでしょうか。稀血が実際に検出された場合、輸血が必要になった場合などについても解説します。

まれな血液型とは

まれな血液型は、検出される頻度が1%以下と低く、輸血する際に適合する血液が得にくい血液型のことです。Rh陰性も、200人に1人と検出頻度は低いのですが、近年では輸血の際に困ることはないため、まれな血液型には含まれません。Rh陰性よりもまれな血液型があるのです。

現在、日本では20種類以上をまれな血液型(稀血)として登録しています。稀血の中でも、検出頻度が100人に1人から数千人に1人程度をⅡ群とし、Ⅱ群よりも検出頻度が低いものをⅠ群と分けています。主な稀血と検出頻度を見てみましょう。

血液型 検出頻度

Oh(Bombay) ボンベイ 極めてまれ(Ⅰ群)

p スモールピー 極めてまれ(Ⅰ群)

-D- バーディーバー 極めてまれ(Ⅰ群)

Ko ケーゼロ 極めてまれ(Ⅰ群)

Fy(a-) ダッフィエーマイナス 1/100(Ⅱ群)

Di(b-)ディエゴビーマイナス 1/500(Ⅱ群)

Jr(a-)ジェーアールエーマイナス 1/3000(Ⅱ群)

まれな血液型の需要や輸血について

まれな血液型は少なく珍しいため、世界中の医療需要に応えるべく、国際的な協力体制がとられています。献血者の中にまれな血液型が検出されたときは、本人に連絡して血液センターへの登録の協力を依頼しています。また、赤血球をマイナス80℃以下で凍結保存し、輸血に備えます。日本では、凍結保存は10年間を基準としています。

輸血が必要になった場合は、この凍結された血液を使用するか、血液センターに登録された同型の血液型を持つ人に、献血への協力を依頼します。

稀血がたくさん必要なケースがあると、血液の確保が難しくなります。まれな血液の方はぜひ、血液センターに登録しましょう。