やけどの傷跡を目立たなくするには

更新日:2016/12/09 公開日:2015/12/21

物理・化学的皮膚障害

やけどは受傷後の状況や深さなどによって、症状が治った後に跡が残ってしまうことがあります。ここでは、ドクター監修記事で、できるだけ傷跡が残らないようにするための対処法や残ってしまった傷跡の治療法についてご紹介します。

やけどの傷跡には、どのようなケアを行ったらよいでしょうか。ここでは、できるだけ傷跡を残さないようにするためのケア方法や、傷跡が残ってしまった場合の治療法についてご紹介します。

やけど跡の色素沈着対策

やけど跡に多くみられる色素沈着を防ぐ方法には次のようなものがあります。

紫外線からやけど跡を守る

やけどが治ったばかりの肌は、紫外線を浴びてしまうことで色素沈着を起こし、傷跡の色が濃くなってしまいます。紫外線から患部を守るために、遮光効果のあるテープを貼付したり、UVカット機能のある衣服などを着用することで、やけど跡が紫外線に当たらないように対策しましょう。

ビタミンCの内服・外用

ビタミンCにはメラニン生成を抑制し、色素沈着を防ぐ、抑える効果があります。皮膚に直接塗ることができるビタミンCの配合された化粧品を利用するのもよいでしょう。

やけど跡に対する薬物療法

次に、やけど跡に対する薬物療法についてみていきましょう。

リザベンの服用

リザベン(一般名:トラニラスト)にはやけどの後に起こりやすい皮膚の異常な盛り上がりであるケロイドや肥厚性瘢痕(はんこん)の増殖、かゆみを抑える効果が期待できます。なるべく早く服用を始めると効果的ですので、やけどの治療途中に皮膚の盛り上がりや強いかゆみを感じた場合には、すぐに医療機関に相談するとよいでしょう。

ヘパリン類似物質の塗布

やけど跡に効果がある薬としてヘパリン類似物質が認められています。保湿効果、血行促進効果、抗炎症作用によって、ゆっくりとした速度ではありますが徐々にやけど跡を改善する効果が期待できます。皮膚の表面の傷が完全に治癒してから塗布を開始します。病院での処方のほか、現在では、市販薬も販売されています。

傷跡(肥厚性瘢痕やケロイド)が残ってしまったら

やけどの後、しばらく時間が経ってから見られる皮膚の盛り上がりを「肥厚性瘢痕」や「ケロイド」と呼びます。

肥厚性瘢痕は傷跡の範囲を越えて拡大することはなく、その部位で盛り上がり・硬くなります。一方、ケロイドは傷を越えて正常皮膚まで傷跡の範囲が広がるという特徴があります。この肥厚性瘢痕とケロイドをはっきりと区別することは困難であるといわれていますが、原因や治療はある程度共通しています。ここでは、この肥厚性瘢痕やケロイドの対処法について紹介します。

シリコンジェルシートで圧迫

傷跡の部分を物理的に圧迫すると、盛り上がった部分の血流が阻害されるため、ケロイドを小さくすることができます。また、圧迫により傷に対する刺激を抑えることもできます。絆創膏やスポンジ、サポーターなどで行われてきましたが現在では、保湿と保護を兼ねたシリコンジェルシートが用いられることが多いです。

放射線療法

放射線を数回に分けて照射します。古くなったケロイドには効果が薄く、皮膚障害や色素沈着などの後遺症が残る可能性もあります。

ステロイド注射

数回に分けてステロイドをケロイドの中に注射します。薬が効きすぎて皮膚が薄くなってしまうことがあります。軟膏タイプのステロイドをケロイドに塗布する治療法もあります。

気になる場合は形成手術も可能

大きく残ってしまった瘢痕の場合には形成手術によって物理的に切除するという方法もあります。ただし切除することによって新たに傷をつくることになり完全に瘢痕を消してしまうことは不可能ですので、リスクを考慮したうえで検討することが必要です。

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