やけどの深さ・広さの分類と治療法

更新日:2017/11/15 公開日:2015/12/21

物理・化学的皮膚障害

やけどはその範囲や状態によって重症度、治療法が異なります。重症度によっては緊急を要する場合や入院による全身管理が必要なこともあります。ここでは、医師監修記事のもと、やけどの深さや広さ、重症度によって必要とされる治療について説明します。

やけどは深さと面積で症状の重さと治療が決まります。以下で、詳しく説明します。

やけどの深さの分類

やけどの深さは大きく3段階に分類されます。

I度熱傷

表皮のみのやけどで、症状は皮膚が赤くなるなどの軽いものです。3~4日ほどで赤みは減少していきます。

II度熱傷

真皮まで達し、水ぶくれが発生するやけどです。真皮の浅い部分までの損傷で、赤い水疱ができる「浅達性II度熱傷」と真皮の深い部分まで達し白い水泡ができる「深達性II度熱傷」に分類されます。

III度熱傷

皮膚全層に達したやけどで、皮膚は茶色もしくは壊死して白色になり、感覚がなくなるため痛みを感じません。

深達性II度熱傷、III度熱傷の場合にはやけどの後の皮膚が異常に盛り上がる肥厚性瘢痕(はんこん)や動きに制限がでる拘縮などの後遺症が残ることもあります。

やけどの重症度の分類

やけどの重症度は面積と深さを基準に決められます。II度とIII度の面積を参考に次の3段階に分けられます。

重症

II度30%以上、またはIII度10%以上の場合、また特殊部位(顔・手・生殖器など)のやけど、気道熱傷、化学薬品や電気によるものは重症と判断されます。

中等症

特殊部位を含まない、II度15~30%の範囲、またはIII度2~10%の範囲

軽症

特殊範囲を含まない、II度15%未満の範囲、またはIII度2%未満の範囲

深さ・重症度に応じたやけどの治療

やけどの重症度により治療に手術や全身管理が必要になることもあります。

深さによる治療方法の違い

(1)I度のやけどの場合

損傷は表皮にとどまっていますので、炎症を抑える軟膏を用いながら自然治癒をめざします。

(2)浅達性II度熱傷の場合

基底層、深達性II度熱傷の場合、真皮層まで損傷が起きていますので、水ぶくれが起こります。そのため湿潤を維持しながら、感染予防が必要な場合は軟膏などの使用も行います。

(3)III度のやけどの場合

自然治癒することは原則ありません。多くの場合、壊死組織を除去し上皮がつくられるのを待つか、植皮術という皮膚を植える手術が必要となります。

重症度によるリスク管理の目安

やけどが広範囲にわたり重症と判断される場合、救急での集中治療が必要です。中等症の場合にも全身管理が必要となり、入院しての治療となります。軽症の場合は通院のみで治療が可能です。高齢者や小児の場合は、合併症のリスクが高くなるので、全身の状態を確認するなどより慎重に対処しなければなりません。

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