妊婦の胸焼けを緩和する方法

更新日:2016/12/15 公開日:2016/01/27

胸焼けの原因・症状

妊婦さんの約85%が経験しているといわれる胸焼け。妊娠中はなぜ胸焼けが起こりやすいのでしょうか。妊娠中に起こる胸焼けの原因をはじめ、おすすめの食事方法、緩和させる工夫や心がけなどについてドクター監修のもと解説します。

妊娠中に起こりうる胸焼けの原因と緩和方法について説明します。

妊娠中に起こる胸焼けの原因

胃のムカムカや、食道に焼けるような感覚が起こる胸焼け。一般の人にもよく見られる症状ですが、特に妊娠中の女性の約85%は経験するといわれています。その原因は、胎児によって胃の中の食物や水分が食道まで押し上げられるためとされています。

また、妊娠中に分泌される女性ホルモン「プロゲステロン」が食道の逆流を阻むバリアに影響を与えるためともいわれています。実際、胃酸が食道まで上がってくると、胸焼けを感じやすくなります。

妊娠中に起こる胸焼けの緩和方法

では、妊娠中にできるだけ胸焼けを起こさず、快適に過ごすためにはどうしたらよいでしょうか。食事においては、消化しやすいうどんやおかゆ、ヨーグルト、トーストなどをメインにするのがおすすめです。

そして、ビタミン類も消化しやすいものを選びます。バナナやりんご、ゆでた葉野菜、サツマイモ、かぼちゃなどです。タンパク質は、豆腐や納豆など脂肪分が少ない植物性のタンパク質をとることがポイントです。動物性のタンパク質をとる場合は、ささみ肉や白身魚など、できるだけ胃に負担のかからないものを選ぶとよいでしょう。

おすすめの調理法は、スープや鍋料理、煮物などです。じっくり煮込めば軟らかく調理できますし、繊維質のものも消化しやすくなります。できるだけ油を使わない方法を選ぶことも大切です。

また、妊婦さんは便秘になりやすいともいわれています。便秘は胸焼けを悪化させる原因となるため、野菜やフルーツ、穀物や豆類などから積極的に食物繊維をとることを心がけましょう。そして、就寝する2時間前までに食事を済ませます。胃に食べ物がたくさん残った状態で横になると、胸焼けの原因になります。食後のウォーキングをすれば、血流をよくするだけでなく、胃酸を正常な位置に流し込む効果も期待できます。

胎児が成長するに従い、食べ始めてすぐに満腹になってしまう方もいるでしょう。そんなときは、一度の食事量を減らし、食事の回数を増やします。1日の食事を5~6回に分けて食べることで、腸内ガスの滞留や腹部膨満感を回避することができます。

最後に、妊婦さんの常識といえばそれまでですが、アルコール、たばこ、カフェインなどは避けましょう。胸焼けを起こすばかりでなく、胎児の成長にも影響が出ます。

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