原因不明の胃痛が続く「機能性胃腸症」とは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/01/19

胃痛の原因と症状、対処法

胃カメラなどの検査で異常が見られないのにもかかわらず、胃もたれや胃痛を感じる症状を「機能性胃腸症」と言います。機能性胃腸症の原因と検査方法、治療方法について説明していきます。

丸茂恒二先生

この記事の監修ドクター

丸茂医院 院長
丸茂恒二先生

胃もたれや胃痛など胃の不快感に悩まされている方は、機能性胃腸症の可能性があるかもしれません。今回はこの機能性胃腸症について解説していきます。

機能性胃腸症とは

胃の検査(胃カメラ検査など)の結果、異常が見られないにもかかわらず、胃のもたれや痛みを感じる症状を「機能性胃腸症」と言います。胃の運動機能に障害が起こり、胃もたれや胃痛を感じる病気です。最近まで、こういった症状は「胃けいれん」「慢性胃炎」「神経性胃炎」などと診断されてきました。

しかし、胃の粘膜に異常が見られない症状に対し、本来は胃に炎症がみられることを指す「胃炎」と診断するのは正確ではないことから「機能性胃腸症」と呼ばれるようになりました。

機能性胃腸症の症状、原因と治療方法

では、どうして機能性胃腸症になるのでしょう。

現時点では明確な原因は解明できていませんが、胃酸の出過ぎや食生活の乱れ、強い肉体的・精神的ストレスが影響を及ぼしていると考えられています。極度の緊張状態が続くことによって、胃の機能が低下し、胃もたれや胃痛を引き起こすのです。

機能性胃腸症の症状

・胃がもたれる

胃の収縮機能が低下し、胃に不快感が出る症状です。

・胃が痛い

胃が知覚過敏となり、胃にキリキリとした痛みが生じます。

・すぐ満腹になってしまう

胃の拡張機能が低下し、少量の食事ですぐにお腹がいっぱいになってしまいます。

・みぞおちが痛い

みぞおち部分に痛みや焼けるような感覚があります。

検査・治療方法

症状に合わせて、X線検査、内視鏡検査、血液生化学検査、超音波検査などを行い、胃の内部の状態を調べます。

治療には「薬物療法」と「生活改善」の2種類があります。薬物療法では、機能が低下したり過敏になったりしている腸の働きを正常な状態に導く「消化管運動機能改善薬」、胃酸の分泌量を抑制する「胃酸分泌抑制薬」、そして緊張や不安などストレスに働きかける「抗不安薬」などが処方されます。

食生活の改善方法としては、一日三度の食事を規則正しく摂ること、暴飲暴食を避けてゆっくり咀嚼して食べること、そして消化によいものを食べることを心がけます。また、質のよい睡眠をしっかりとり、できるだけストレスを溜めない生活を心がけることも大切です。

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