はしか(麻疹)の感染経路と潜伏期間、予防法

更新日:2016/12/09

はしか(麻疹)の治療と予防

はしかは、非常に感染力が強く、重症化しやすい病気ですが、どのような経路で感染するのでしょうか。また、はしかを予防するには、どうすればよいのでしょうか。今回は、はしかの感染経路と予防方法をご紹介していきます。

はしかの感染経路と予防方法を見ていきましょう。

はしか(麻疹)の感染経路

はしかの原因となる「はしかウイルス」の特徴のひとつは、非常に感染力が強いこと。はしかの免疫がない集団に、たった1人の感染者がいるだけで、12〜14人にうつしてしまうといわれるほどです(インフルエンザでは1~2人)。また、はしかに感染しても症状が出ない人(不顕在感染)はほとんど存在せず、90%以上の人が発症するといわれています。

そしてもう1つ特徴は、「飛沫感染」「空気感染」「接触感染」と、多くの感染経路を持つことです。

飛沫感染

感染者の咳やくしゃみで飛び散った飛沫(細かい水滴)を直接吸い込むことによる感染。飛沫は比較的に重いので、1〜2m程度しか飛びません。

空気感染

飛沫から空気が乾燥した「飛沫核(細かい粒子)」を吸い込むことによる感染。飛沫核は軽いので、長い間空中を浮遊します。

接触感染

ウイルスが付着した物に触れた手で、目、鼻、口などに触れることによる感染。

はしか感染者が咳をした部屋は、2時間くらい経っても、まだ飛沫核が空中を漂っています。そのため、同じ空間を共有しただけで、飛沫核を吸い込み、はしかにかかってしまいます。

はしか(麻疹)の潜伏期間と予防法

はしかの初期症状は、発熱など、風邪の症状に似ていますが、ウイルスに感染してすぐに症状が現れるのではなく、10〜12日間の潜伏期間があります。しかし、はしかは、熱が出る3日くらい前から人にうつります。感染者と接触したことがわかったら、たとえ症状が出ていなくても、すぐに病院を受診しましょう。

ウイルスに接触してから、72時間以内にワクチンを接種すれば発病しないこともあり、また、症状が軽く済んだりすることがあります。

ただし、いきなり病院に行くと、病院でほかの人が二次感染するおそれがあります。電話などで、事前にはしかに感染した可能性があることを伝え、受診方法の指示をもらいましょう。

また、はしかの予防をするためには、次のことも心がけましょう。

  • 帰宅後のうがい・手洗いを徹底する。
  • はしかウイルスはアルコールへの感受性がよいので、速乾性手指消毒薬も有効。
  • 十分な睡眠とバランスのよい食事で、日頃から体の抵抗力を高めておく。

ただし、もっとも確実な予防方法は、ワクチンを接種することです。ワクチンを2回接種しておけば、ウイルスに対する免疫を、ほぼ確実につけることができるとされています。過去にはしかにかかったかどうか、ワクチン接種を2回済ませているかどうかが不確な人は、免疫の有無を調べる「抗体検査」を受け、必要に応じてワクチンを接種しましょう。

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