RSウイルス感染症の治療期間や入院について

更新日:2016/12/09 公開日:2016/01/23

RSウイルスの治療と対策

ウイルスを排出する期間が長いため広がりやすいRSウイルス感染症。発症してしまった際、医療機関ではどのような治療を行い、どれくらいの治療期間が必要なのでしょうか?また、入院する可能性はあるのでしょうか?ドクター監修のもと、詳しく紹介します。

RSウイルス感染症になった場合、一般的には風邪に似たような症状で、日数が経過すれば次第に症状も和らいでいきますが、まれに重篤な呼吸器系の病気を合併してしまう恐れがあります。RSウイルス感染症は、どのくらいで治るのでしょうか。

RSウイルス感染症の治療期間

RSウイルスは、体内に侵入すると4〜5日間潜伏し、その後、咳や鼻水、発熱などの症状が現れます。発症後、10〜14日間にわたってウイルスを排出していくため、その期間の長さから周囲にウイルスが拡大し感染しやすくなるのです。感染の程度や人によっては、1か月間や、さらに長期にわたってウイルスを排出するケースもあります。現在、RSウイルスに即効性のある治療薬やワクチンがないため、発症したら対症療法を行い、自然回復を待つしかありません。免疫力が高ければ、治るスピードも早まるので、体力の回復を助ける薬を服用したり、吸入などで呼吸の状態を改善したりすることなどが効果的です。

RSウイルス感染症発症時の入院の必要性

RSウイルス感染症は風邪に非常によく似た症状のため、日数が経過すれば自然に治っていきますが、まれに症状が悪化して、肺炎や気管支炎、細気管支炎などを引き起こしてしまう可能性があります。呼吸器系の病気を発症した際には、場合によって酸素を投与したり、点滴や加湿などの処置が必要になってきたりするため、入院して経過をみることもあります。入院日数は重症度によって異なり、回復・退院までに1か月かかる場合もあります。

RSウイルスによって重篤な病気の可能性がある場合の症状については、下記のようなことが考えられ、これらの症状がある場合は、とくに注意が必要です。

  • 息を吐く時に「ヒュウヒュウ」「ゼイゼイ」と音がする
  • 顔色や唇の色が悪い
  • 呼吸をする時に、胸がペコペコとへこむような感覚を覚える
  • 呼吸が早くなり、息を吸ったり吐いたりする回数が極端に増える

また、生後3か月未満の赤ちゃんの場合、RSウイルス感染にみられる症状が現れないケースがあり、哺乳不良や皮膚の色が紫色に変色するチアノーゼ、無呼吸発作などを引き起こす危険性があります。特に無呼吸発作は、命に関わることもあるので、細心の注意を払い、対処しましょう。

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