RSウイルスのワクチンや予防接種はある?

更新日:2016/12/09 公開日:2016/01/22

RSウイルスの治療と対策

RSウイルスはインフルエンザウイルスのようにワクチンがなく、予防接種を受けられません。しかし、特定の条件を満たす乳児は、感染を防ぐ注射を受けることができます。ドクター監修のもと、免疫力の低い乳児の感染予防で心がけるポイントを紹介していきます。

毎年秋から冬にかけて流行するRSウイルス。赤ちゃんが発症すると重篤な病気を引き起こす危険性があるため、感染する前に予防したいものです。

RSウイルスのワクチン、予防接種はあるの?

インフルエンザウイルスのように、RSウイルスにはワクチンがないため、予防接種を受けることはできません。しかし、基準の対象となる乳児に対しては、ときにRSウイルスが命に関わる状態を引き起こすのを防ぐため、RSウイルスの感染を防ぐ注射薬を使用する場合があります。これは、遺伝子組換え技術を用いて作られた、モノクローナル抗体製剤である“パリビズマブ”というものです。RSウイルスが流行しだす初期の段階で、乳児に投与し始め、RSウイルスが流行している期間は1か月ごとに、筋肉注射を行います。このパリビズマブが受けられるのは、厚生労働省が定めた対象者のみになります。

パリビズマブが受けられる対象者

  • 在胎期間28週以下の早産で、12か月齢以下の新生児および乳児
  • 在胎期間29~35週の早産で、6か月齢以下の新生児および乳児
  • 過去6か月以内に気管支肺異形成症の治療を受けた24か月齢以下の新生児、乳児および幼児
  • 24か月齢以下の血行動態に異常のある先天性心疾患の新生児、乳児および幼児
  • 24か月齢以下の免疫不全をともなう新生児、乳児および幼児
  • 24か月齢以下のダウン症候群の新生児、乳児および幼児

出典:RSウイルス感染症Q&A(平成26年12月26日)厚生労働省

RSウイルスの予防方法

RSウイルスは感染力が非常に強く、ドアノブや手すり、おもちゃなどにウイルスが付着すると4〜7時間は感染力を持っています。免疫力の低い乳幼児がRSウイルスに感染しないためにも、とくに流行を迎える時期には日頃の注意が必要になります。外出する際には、マスクを着用し、外出から帰宅した際にはうがいと石けんによる手洗いを心がけましょう。また、食事の前や鼻をかんだ後などにも石けんでよく手を洗う、またRSウイルスが流行している時期は、赤ちゃんを人ごみに連れていかないなどの配慮が必要です。予防法についてはRSウイルスの自宅でできる予防方法をご覧ください。

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