おたふく風邪(流行性耳下腺炎)の予防接種とワクチン

更新日:2017/04/11 公開日:2016/02/10

任意接種の予防接種

おたふく風邪のワクチンについて、ドクター監修のもと解説します。おたふく風邪の予防で使用されるワクチンは、何歳から接種が可能なのでしょうか。ワクチンの接種回数や料金、注意点、接種後の副反応などについても説明します。

おたふく風邪もインフルエンザなどと同様に、事前にワクチンによる予防接種を受けることが可能です。こちらで、おたふく風邪のワクチンに関する時期や回数、注意点などをご紹介します。

おたふく風邪のワクチン・予防接種について

おたふく風邪には有効な治療法がなく、かかってしまうと対症療法に頼るしかありません。したがって、ワクチンによる予防が一番効果的におたふく風邪から身を守る手段と言えるでしょう。

おたふく風邪ワクチンとは

おたふく風邪の予防接種で使用されるワクチンは、生ワクチン(生きた細菌やウイルスの毒性を弱めたもの)です。種類は、単独のワクチンだけでなく、風疹や麻疹などとの混合ワクチン(MMR)もあります。この混合ワクチン(MMR)は世界の先進国で積極的に予防接種されています。

ワクチン自体は弱毒化しているものの、ゼロにはできないため1,200人に1人、無菌性髄膜炎などの副反応があらわれることもあります。発症頻度としては自然発症と比べ、副反応が起こるのは非常にまれです。難聴の副反応に関しては、数十万人に1名程度と、こちらもかなりまれです。

おたふく風邪ワクチン・予防接種の効果

ワクチン接種によって抗体が陽性になるのは、およそ90%だといわれています。残り約10%の子供はワクチンを接種していたにもかかわらず、免疫ができずに後々おたふく風邪を発症することがあります。ですが、予防接種を受けずに発症した子供より、症状がある程度軽減されることが分かっています。

おたふく風邪の合併症でもっとも多いとされている無菌性髄膜炎の発症頻度もワクチンを接種していた方が低いという結果が出ています。したがって、予防接種・ワクチン接種は症状悪化を防ぐためにも有効と言えます。

おたふく風邪の発症自体、3歳から10歳の子供に多く見られるため、ワクチン接種は集団生活を始める前に接種することをおすすめします。

おたふく風邪ワクチン・予防接種の接種可能時期と回数・料金について

大人になってからのおたふく風邪は、重症化しやすいため、ワクチン接種はおすすめです。では、おたふく風邪ワクチンは、何歳から接種できるのでしょうか。

おたふく風邪ワクチンを接種可能な年齢と回数

おたふく風邪の予防接種は、満1歳から可能です。また、大人になってからの接種も可能ですので、幼少期に接種またはおたふく風邪にかかった覚えのない方は、ドクターへ相談しましょう。

ワクチンの接種は2回が日本小児科学会で推奨されています。1回目を1歳に、その数年後の5歳前後に2回目を接種するとよいでしょう。

おたふく風邪ワクチンの料金

おたふく風邪ワクチンは任意接種のため、費用は自己負担になります。1回5,000円~7,000円ほどと高い価格ではありますが、自治体によっては、公費助成制度があり助成金を出してもらえるところもあります。助成金には年齢制限などがあるので、各自治体に事前に問い合わせるとよいでしょう。

おたふく風邪ワクチン・予防接種のスケジュールの立て方

おたふく風邪ワクチンは、日本脳炎ワクチンや水疱瘡(みずぼうそう)のワクチンと同時接種することができます。なお、おたふく風邪ワクチンを含む生ワクチンを接種後に、別のワクチンを打つ場合は、4週間(中27日)以上あけることが原則です。

おたふく風邪ワクチン・予防接種の接種時の注意点

入浴は接種当日から可能ですが、1時間以上あけてください。また、注射部位はこすらないように注意しましょう。ワクチンを接種した当日は、激しい運動はせずに安静に過ごしてください。

ワクチンに対するアレルギー反応

おたふく風邪の予防接種を行った後、30分以内にアレルギー反応が現れる際は、すぐに病院へ連絡してください。アレルギー反応として見られる症状は以下です。

●発熱

●顔、手足の腫れ

●咳

●蕁麻疹(じんましん)

●顔色が悪い

●ショック症状(ぐったりしている様子)

などです。

ワクチン接種後の副反応

ワクチン接種後も副反応で、まれに微熱や耳下腺の腫れが起こる場合があります。また、副反応で髄膜炎になった場合は、ワクチン接種前にムンプスウイルスに感染していた可能性があります。発熱や嘔吐などが見られるさいは、ワクチンの副反応とは思わず、早急にドクターへ連絡しましょう。