夜尿症の治療(4)漢方治療

更新日:2016/12/09

夜尿症の検査・治療

病院での夜尿症の治療がうまく進まないときに漢方薬を試してみると効果が上がることがあります。漢方薬は体の冷えなど、体質そのものに作用するので体質改善も見込めます。夜尿症に効く漢方薬とその効用をまとめました。

東洋医学である漢方薬の使用が夜尿症の治療に効くことがあります。

夜尿症と漢方

東洋医学の薬である漢方薬は、病院で指導された療法と併用することができます。(服薬している場合は、禁止されている飲み合わせもあるので、必ず医師か薬剤師に相談してください)西洋医学をもとにしている病院とは違った方向からのアプローチができるので、病院で治療を進めているがなかなか効果が上がらない場合でも、漢方薬を試すと効くことがあります。

漢方薬は症状に対してというより、体質に作用します。間接的に心や体の成長を促進したり、体の冷えを取るといった効果で夜尿症の早期改善に役立つと考えられます。

心と体を丈夫にする漢方

小建中湯(しょうけんちゅうとう)

夜尿症の治療には比較的よく使われます。胃腸の働きを強める薬で、腹痛を起こしやすい、便秘がち、疲れやすい、冷えやすい子供に効果があります。飴タイプもあり、子供にも与えやすい薬です。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

虚弱体質を改善する効果があり、アレルギーにも多用される薬です。風邪をひきやすく、比較的多汗の子供に有効です。

六味地黄丸(ろくみじおうがん)

のどが渇きよく水を飲みたがる尿量の多い夜尿症に使用することがあります。汗が少なく、やせ形の骨が弱いタイプの子供に有効です。

心理的興奮を和らげる漢方

抑肝散(よくかんさん)

神経過敏で怒りやすい子供に使用すると、心を鎮める効果があります。親子ともにすぐ怒ってしまう性格の場合には、親子で服用するのもおすすめです。

甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)

体力がなく、ヒステリックに泣く子供に使用することが多いです。味が甘くて子供でも飲みやすい薬です。

桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

虚弱で、汗をかきやすく、神経質な子供に効果があります。気分を安定させる作用があるので、不安神経症やうつ病の症状を軽減する効果もあります。

柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

神経質で、胃腸の弱い子供に。アレルギーがあったり風邪をひきやすい子供にもよく用いられ、風邪の中期から後期の症状に効果的です。

柴胡清肝湯(せいこせいかんとう)

柴胡桂枝湯と同じ系統で、神経が過敏な怒りっぽい子供に有効。また、リンパ腺が腫れやすく発熱しやすい子供やアトピー性皮膚炎にも効果的な漢方薬です。

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