乳房に痛みや違和感があったら乳がんを疑うべき!?

更新日:2016/12/09

乳がんについてのよくある質問

乳房に痛みや違和感があったら乳がんが疑われるのでしょうか。乳房の異変で考えられるがん以外の要因には、どんなものがあるのか、異変に気づいたときにはどうしたらいいのかについて、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

乳房に痛みや違和感が起こる原因として考えられる乳がん以外の病気とは? もし違和感に気づいた時にはどうすればいい? そんな疑問に対して、以下で解説します。

乳房に痛みや違和感が起こる原因とは

乳房は、女性の体の変化に応じて敏感に反応し、以下のようなことによっても違和感が生じることがあります。

生理前によるもの

生理前には、女性ホルモンのバランスが崩れ、この影響で両方の胸が張ったり、痛くなったりすることがあります。

成長期によるもの

思春期には女性らしさをつくるエストロゲン(もうひとつの女性ホルモン)の作用で、乳腺が発達して大きくなってきます。その影響で、胸にしこりができたり、痛くなることがあります。

妊娠~授乳期によるもの

妊娠するとふたつの女性ホルモンの分泌量が多くなり、急に乳房が大きくなったり、張ったり、痛みをともなったりします。出産後は女性ホルモンの分泌は抑えられ、乳汁の分泌を促すプロラクチンというホルモンが多くなり、乳腺の痛みを起こすことがあります。

乳房に違和感が起こる病気とは?

乳房に痛みや違和感があっても、乳がんとは限りません。以下のような病気によっても起こります。

月経前症候群(PMS)

月経前に多く分泌されるプロゲステロンの作用によって、胸の張りや痛みのほか、だるさや頭痛、イライラなどの不快な症状が起こることがあります。

乳腺症

乳房の片方または両方に良性のしこりが複数でき、張りや痛みを感じることもあります。30~40代に多く、生理前に症状が重くなり、生理が始まると和らぐ特徴があります(乳腺症について、詳しくは『胸にしこりができる病気(2)乳腺症』をご覧ください)。

急性うっ滞性乳腺炎

母乳が乳腺内に溜まり、乳房の腫れや痛み、熱感を引き起こします。初産婦に多くみられます。

急性化膿性乳腺炎

乳管からの細菌感染によって炎症を起こし、乳房が赤くはれて痛みが強く、高熱をともなうこともあります。

(急性うっ滞性乳腺炎と急性化膿性乳腺炎について、詳しくは『胸にしこりができる病気(4)乳腺炎』をご覧ください。)

乳房に違和感があったら

月経前症候群や乳腺症は放っておいても問題はありませんが、乳腺炎の場合は治療が必要になることもあります。また、乳房の違和感はがんの可能性もあるため自己判断はせず、できるだけ早く医療機関で診てもらいましょう。

この病気・症状の初診に向いている科 乳腺外科