おしっこが赤い!赤い尿が出たときに考えられる原因は?

更新日:2016/12/09 公開日:2016/02/20

尿の色・濁り

普通は薄く黄色いはずの尿が赤い場合は、どのようなことが起こっていると考えられるのでしょうか。また、病院に行く必要はあるのでしょうか。赤い尿が出る原因について、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

ヘルスケア大学参画ドクター

この記事の監修ドクター


ヘルスケア大学参画ドクター

赤い尿が出た場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。

尿が赤い場合は血が混ざっている可能性がある

尿が赤い場合、血が混ざっている可能性があります。血(赤血球)が混ざっている尿を「血尿」と言い、男性よりも女性に多い傾向があります。赤い尿のほか、ピンク色、茶褐色、黒色、さらに血の塊が混ざる場合もあります。

血尿には、頻尿、排尿時の痛み、背中やわき腹の痛みなどをともなうケースが多く、血尿が見られる場合は、腎臓や、尿の通り道である尿管、腎盂(じんう)、膀胱などに病気が隠れている可能性があります。

日本泌尿器科学会は、これらの病気の患者が日本に約500万人いると推測しており、また、健康診断や人間ドックではおよそ10%の人に血尿が見つかるともいわれています。

一方で、見た目が赤くても、実際は血液が混ざっていないというケースもあります。脱水症状のときは、尿が濃縮され濃い色になるため、赤っぽく見えることがあります。また、食べ物や薬の影響で色がつくこともあります。

いずれにしても、血尿と思われる尿が出たときは一度泌尿器科やかかりつけの病院を受診し、病気の可能性がないかを検査してもらいましょう。

血尿が出た場合に考えられる代表的な病気

血尿の原因は、大きく分けて、腎臓にある場合と、膀胱や尿管など尿の通り道が原因の場合と2通りがあります。血尿の原因となる病気の代表的なものとしては、以下のものがあります。

尿路結石

血尿の原因としてもっとも多いのが尿路結石です。腎臓、尿管、膀胱など尿の通り道に小さな石ができ、粘膜が傷つけられることで血尿となります。動物性脂肪の摂り過ぎやアルコールの飲み過ぎによって引き起こされやすいとされています。

尿路感染症

こちらも、原因としてよく見られるものです。感染症にも種類があり、代表的なものは細菌によって膀胱に炎症が起きる急性膀胱炎です。疲労やストレスで抵抗力が落ちたときにかかりやすく女性に多いのが特徴です。尿道が細菌に感染して炎症を起こす尿道炎は男性に見られるもので、クラミジア尿道炎や淋菌性尿道炎といった性感染症であることが多いです。

その他にも、のう胞腎(腎臓の中に液体が溜まった袋=のう胞が多数できる病気)、腎梗塞(血栓により腎臓の血管がふさがれる病気)、腎動静脈瘻(腎臓内の動脈と静脈に異常な通路ができる病気)、特発性腎出血(腎臓内の細かい血管が破れる病気)、といった腎臓の病気や外傷などが原因となる場合もあります。また、膀胱がんや腎盂(じんう)・尿管がん、尿道がん、前立腺がんなど、がんが原因となっていることもあります。

肉眼でわからない血尿もある

血尿には、見た目は普通と変わらないのに、実際は血液が混ざっているというケースもあります。

目でみて血液が混ざっていると判断できる赤色尿のことを「肉眼的血尿」と言います。一方、見た目は普通の色をしていても、尿検査で赤血球が混ざっていることが判明する場合を「顕微鏡的血尿」と言います。

尿潜血(にょうせんけつ)検査は、専用の試験紙を使って行います。試験紙を尿に浸して、尿中にあるヘモグロビン(赤血球の成分)に反応すると、陽性となります。ただし、陽性の場合でも、赤血球が含まれない場合もあります。

より治療の緊急度が高いのは、肉眼的血尿だといわれていますが、顕微鏡的血尿でも深刻な病気が潜んでいる場合があるため、きちんと原因を調べてもらう必要があります。

この病気・症状の初診に向いている科 泌尿器科