尿が泡立つのは異常?病気の可能性が考えられる尿の泡立ち方って?

更新日:2016/12/09 公開日:2016/02/21

そのほかの尿の異変・トラブル

尿をしたとき泡が立つのは異常でしょうか?正常でも尿は泡立つ場合がありますが、問題となる泡立ちは質が違います。病気の可能性のある尿の泡立ちについて、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

ヘルスケア大学参画ドクター

この記事の監修ドクター


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尿の泡立ちについて、どのような場合は病気の可能性があるのかを解説します。

健康でも尿が泡立つことはある

尿が泡立つ=腎臓に問題があるのでは?と不安になる人もいますが、正常でも泡立つことはあり得ます。

尿にはもともと、界面活性作用がある「ウロビリノーゲン」という物質が含まれているため、泡を作る効果があります。また、気温が高い場合や、運動した後など汗の量が増えたとき、乾燥している季節に水分摂取量が不足したときなどは、尿が濃くなります。尿が濃くなると、粘り気も強くなるため、泡立ちが目立つようになります。これら正常な場合の泡立ちは、短時間で消える特徴があります。

泡が消えない場合は腎臓に問題がある可能性

それでは、問題がある可能性があるのはどのような場合でしょうか。それは、時間がたってもなかなか泡が消えない場合です。この場合は、尿にタンパクが多く含まれている可能性が考えられます。

腎臓は主に体の中の水分調整と老廃物の排出を行っています。大量の血液が腎臓の糸球体でろ過されて尿として排出されます。この際、タンパク質などの大きな物質はほとんどろ過されず、尿の中にはほとんどタンパク質が混ざらない仕組みになっています。しかし、腎機能(おもに糸球体)に異常がある場合は、タンパク質が尿中に多く入り込んでしまいます。この尿中に過剰に含まれたタンパク質が泡立ちの原因となります。

尿がきめ細かく泡立ってしまう場合は、腎臓(おもに糸球体)に問題があり、慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)などの可能性があります。また、多発性骨髄腫(たはつせいこつずいしゅ)などの場合、血液中に異常なタンパク質が増加し、尿に含まれるタンパク質が増え、尿が泡立つことがあります。

糖尿病の可能性も

糖尿病は、糖の代謝異常により血中の糖の濃度(血糖値)が上がる病気で、血糖値が160mg/dl以上になると、尿の中に糖が排泄されるようになります。これを尿糖といいます。尿糖は、尿の粘り気を高くするため、尿が泡立つようになります。

糖を多く含む食品(果物やジュースなど)を食べた後に、尿の泡立ちが強くなる場合には、糖尿病の疑いがあります。糖尿病は、症状が現れた時には病状が進行していることもあるため注意が必要です。

尿が泡立つことは、一時的に尿が濃くなることなどが原因のことが多いのですが、タンパク尿や糖尿病などの病気の症状の可能性もあります。心配な場合は、医療機関で検査を行い、原因を特定することが大切です。

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