子供の不整脈について

更新日:2016/12/09 公開日:2016/02/22

不整脈の基礎知識

不整脈は子供と大人とで違いがあります。胎児期・乳児期・幼児期以降とそれぞれの時期ごとに子供の不整脈の特徴についてドクター監修の記事で解説します。特に問題のない不整脈から突然死を引き起こす不整脈まであるので注意が必要です。

子供と大人では不整脈の特徴に違いがあります。

子供の不整脈の特徴

子供の場合、スポーツをやっていることで起こりやすい生理的な不整脈が多く見られます。この不整脈は良性なものなので、それほど心配する必要はありません。ただし、自己判断は禁物です。健診で不整脈の可能性があるという指摘を受けたら、早めに受診してださい。

また、小児によく見られる不整脈は次のとおりです。

発作性上室性頻拍

脈拍数が異常に多い状態になる頻拍で、小児に起こりやすいのが発作性上室性頻拍です。脈拍数が1分間に180回以上で、顔色が悪くなり動悸が起こります。発作が起きる状況は人によって異なり、安静時に突然脈が速くなることもあります。

心室頻拍

運動中に突然起きて死にいたることもあるのが心室頻拍です。頻拍により血圧が低下し、ふらつきや失神がみられることがあります。心筋などに異常のある病気を患っている子供に多いのですが、そのような病気がなくても突然起こることもあるので注意が必要です。

完全房室ブロック

心臓の心房と心室の間にある刺激伝導が完全に途絶えてしまい、異常が起きた状態です。脈拍数が1分間に40~50回くらいまで減少します。運動時でも100回未満という状態です。この完全房室ブロックは先天性の場合が多く、心臓手術の合併症としても起こります。症状が見られないこともありますが、疲れやすく、失神することもあるでしょう。

QT延長症候群

心電図で心臓が電気的に収縮している時間のことをQT時間と言います。このQT時間が延長し、運動時や精神的な緊張時などに心室頻拍が現れる状態です。失神することが多く、突然死を引き起こす可能性もあります。子供の場合は先天性や遺伝子異常が原因であるケースが多く見られます。

胎児期の不整脈

母親のお腹の中にいる胎児にも不整脈が発見されることがあります。自然に治まる可能性もありますが、重症になると胎児が死亡することもあるので注意が必要です。胎児のうちに治療を要するケースもあります。

乳児期の不整脈

新生児には、上室期外収縮などの不整脈が見つかることがあります。ほとんどの場合、数日以内に治まるのですが、新生児期や乳児期に起こる頻脈性不整脈は大人に比べて短い時間で心不全を引き起こす可能性があるので早めに治療したほうがよいでしょう。

幼児期以降の不整脈

学校で心臓健診が行われることから、症状のない子供に不整脈が多く発見される時期です。特に問題のない場合もあるのですが、心室頻拍や上質頻拍などが見つかることもあります。心拍数が異常に多いことで動悸やめまい、失神、突然死にいたることもあるので注意しなくてはなりません。また、運動をすると不整脈が起こるといった症状がある子供は、早めに専門医を受診させましょう。

この病気・症状の初診に向いている科 循環器内科

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