症候性低血圧とは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/03/31

低血圧の基礎知識

症候性低血圧とは、何らかの病気や薬剤によって起こる低血圧のことをいいます。原因疾患を取り除くことができれば、低血圧も自然と改善されていくことが特徴です。症候性低血圧の原因や症状、治療法について説明します。

症候性低血圧(症候性低血圧症)について詳しく説明します。

症候性低血圧とは

症候性低血圧とは、病気や薬剤によって引き起こされる低血圧で、二次性低血圧ともよばれます。低血圧症自体よりも原因となる疾患が問題とされています。

症候性低血圧の主な原因

症候性低血圧の原因となる病気はさまざまなものがありますが、心疾患に伴う心機能の低下と不整脈が最も重要です。

症候性低血圧の原因となる病気

症候性低血圧の原因とされる病気の代表的なものは以下の通りです。

・循環器系疾患
心筋梗塞、重症不整脈、心筋症、心筋炎、大動脈弁狭窄症

・循環血液量減少
出血 悪性腫瘍による低栄養状態、胃・十二指腸潰瘍などによる栄養障害

・呼吸器疾患
肺梗塞

・内分泌疾患
甲状腺機能低下症、下垂体機能低下症、副腎不全、低血糖

・神経疾患
糖尿病性神経障害、脳腫瘍、多発性硬化症、パーキンソン病

・代謝性疾患
低ナトリウム血症

・その他
貧血

症候性低血圧の要因となる薬剤

治療薬も症候性低血圧の要因のひとつです。交感神経遮断薬や精神安定剤は自律神経のはたらきに関係するため血圧の調節に影響がみられます。また、降圧薬はもちろん、血液中の水分を減らす利尿薬、心臓を休ませるはたらきのある種類の抗不整脈薬なども症候性低血圧症の要因となります。薬物中毒やアルコールによるものも薬剤性症候性低血圧の分類です。

症候性低血圧の主な症状

症候性低血圧の症状のあらわれ方は、原因疾患によって異なります。

出血や脱水、敗血症ショック、心臓疾患、薬物中毒などでは、急激な血圧低下となってあらわれます。そのためショック症状や意識障害、四肢の痺れなどの症状が現れることもあり、特に注意が必要です。血圧の低下が原因疾患の悪化を示していることもあります。

内分泌系疾患や神経疾患が原因の場合は、低血圧の状態が継続する傾向がみられます。症状としては、めまいや立ちくらみ、倦怠感などが中心です。また体内の血液循環がうまくいかないことで内臓各所に不調がでることもあります。

症候性低血圧の治療法

症候性低血圧の治療法は、血圧低下の原因となる病気や薬剤などの要因を取り除くことが基本となります。原因となる病気が治るにしたがって、低血圧も改善され消失していくものです。薬剤によって低血圧が起こっている場合には、薬剤の変更が検討されることもあります。