乳歯から永久歯への生え変わり時期や順番、注意点

更新日:2017/01/17 公開日:2016/02/19

子供の歯の基礎知識

乳歯が抜けた後に生えてくる永久歯は、生涯にわたって使う重要な歯です。しかし、生えたての永久歯はまだ弱いため、さまざまな注意が必要です。そこで今回は、ドクター監修のもと、歯の生え変わり時期や注意点をご紹介していきます。

乳歯から永久歯への生え変わり時期や、生え変わりのときに注意することを見ていきましょう。

乳歯から永久歯に生え変わる時期と順番

乳歯は、6歳頃になると抜け始めます。そして、乳歯が抜けた場所から順番に、永久歯が生えてきます。

永久歯の中で、最初に生えてくるのは第一大臼歯で、6歳頃に生えてくることから「六歳臼歯」とも呼ばれています。次に、前歯(中切歯)から第二小臼歯に向かって順に生え変わり、11~13歳頃になると、第二大臼歯が生えてきます。そして13~14歳頃になると、すべての永久歯が生えそろいます。ただし、永久歯が生えてくる時期や順番には個人差があります。1~2年ずれていたり、違った順番で生えてきたりしても、特に問題はありません。

また、一番奥の第三大臼歯は、俗に「親知らず」といわれる歯で、生える人と生えない人がいます。

乳歯と永久歯の違いとは?

乳歯と永久歯には、さまざまな違いがあります。

色の違い

乳歯は白っぽい色をしていますが、永久歯は黄色みを帯びています。

大きさの違い

永久歯は、乳歯に比べて全般的に一回り大きいです。

歯質の違い

歯(歯冠)の表面は、「エナメル質」という体の中でもっとも硬い組織で覆われており、その下には「象牙質」、中心部には歯の神経や栄養血管がある「歯髄」があります。

一方、乳歯のエナメル質や象牙質は、永久歯の半分程度しか厚みがありません。また、歯には酸によって溶かされた部分を唾液の力で修復する「再石灰化」という作用がありますが、乳歯は再石灰化の作用があまりないのです。こうしたことから、乳歯は永久歯に比べて、虫歯になりやすいという特徴があります。

生え変わり時期の注意点

乳歯から永久歯に生え変わる時期は、次のことに注意しましょう。

早い時期からフッ素を活用

永久歯は、乳歯よりも丈夫な歯ですが、生えたての2年間ほどは、まだ未熟なため、再石灰化の作用も弱く、虫歯になりやすい傾向があります。「フッ素」には、再石灰化を促進したり、歯質を強化したりする作用があるので、早い時期から活用し、虫歯の予防に努めましょう。

六歳臼歯の磨き残しに注意

初めに生えてくる第一大臼歯は、噛む力がもっとも強く、歯並びや噛合せを決定するとても重要な歯です。完全に生えきるまでに1年ほど掛かるのですが、生える途中段階では手前の乳歯よりも背が低く、歯ブラシがなかなか届かないため、食べ物が残りやすくなります。仕上げ磨きで、六歳臼歯を虫歯から守ってあげましょう。

仕上げ磨きについての詳細は、『子供の仕上げ磨きはいつまでするべき?方法や姿勢は?』をご参照ください。

乳歯の虫歯もしっかり治療

乳歯の虫歯をそのままにしていると、後から生えてくる永久歯の歯質や歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。「いずれ抜ける歯だから」ではなく、乳歯の虫歯もきちんと治しましょう。

乳歯の虫歯の影響については『乳歯は抜けるから虫歯になってもいいの?治療は必要?』もご覧ください。

グラグラ乳歯は抜いてもいいの?

適正な歯の生え変わりの時期にグラついた乳歯は、ほとんどの場合、自然と抜け落ちますが、歯並びや噛み合わせの状態によっては、なかなか抜けないケースもあります。乳歯がグラついていると、食事の際などに痛がることもあるので、親御さんとしては早く抜いてあげたいと思うかもしれません。しかし、グラつき始めた乳歯が自然に抜け落ちるまでには、数か月はかかります。早い時期に無理に引き抜いてしまうと、歯茎が裂けたり、乳歯の根っこが折れたりすることがあるので注意しましょう。

乳歯を抜いてもよい場合

では、どのような場合であればグラついている乳歯を抜いてもよいのでしょうか?その1つの条件は、グラついている乳歯が歯の生え変わりの時期に達していることです。

  • 乳中切歯…6~7歳
  • 乳側切歯…7~8歳
  • 乳犬歯…9~12歳
  • 第1乳臼歯…9~11歳
  • 第2乳臼歯…10~12歳

また、もし、これよりも随分早い時期に歯がグラついているなら、歯科医を受診しましょう。転倒などで打撲して折れていたり、虫歯などで割れている可能性があります。

2つ目の条件は、軽く引っ張っただけで、抜けそうな状態にまでなっていることです。乳歯が抜け落ちるときは、最終的には、歯茎の肉と少し繋がっているだけになるので、その段階まで達しているなら、抜いても大丈夫です。

乳歯の抜き方

グラグラしている乳歯を自宅で抜く場合、本人が舌や指で大きくゆっくり揺らして、自然に抜けるように促すのがよいでしょう。ただし、この方法では、抜けるまでに数日かかることもあるので、一気に抜きたい場合は、「指で引っ張る」「デンタルフロスを使う」の2つの方法があります。

どちらの方法でも、傷をしっかり圧迫していれば、15分くらいで出血が止まります。ガーゼやティッシュを頻繁に交換すると、血が止まりにくくなるので、10分くらいは、噛んだままにしておきましょう。

ただし、抜いた後に乳歯の根の欠片が残ったり、抜いても腫れや痛みが続いたりする場合がある場合は、歯科医を受診するようにしましょう。

乳歯の抜き方については『グラグラ乳歯はどうすればいい?正しい抜き方は?』を参照してください。

日頃から口の中を観察しよう

歯の生え変わりの時期は、乳歯と永久歯が入り混じって、歯の高さがバラバラです。そのため、汚れがたまりやすく、虫歯だけでなく、歯肉炎も起こしがちです。日頃からお子さんの口の中を観察し、何かトラブルが起きていたら、歯科を受診しましょう。

この病気・症状の初診に向いている科 小児歯科

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