赤ちゃんのアレルギー検査の種類、検査方法

更新日:2017/01/29

子供の検査

赤ちゃんに見られるアレルギー症状や原因ごとのアレルギー検査方法について、ドクター監修の記事で詳しく解説します。アレルギーのある赤ちゃんを初めて病院に連れて行く際に伝えるべき情報などもあわせて記載しています。

赤ちゃんに行われるアレルギー検査について解説します。

増える赤ちゃん、子供のアレルギー

生活環境や食べ物の変化などによってアレルギーのある赤ちゃんや子供が増えています。アレルギーを引き起こす物質であるアレルゲンの種類もさまざまで、卵や小麦などの食べ物によって起こる食物アレルギー、ハウスダストやダニなどによるアレルギー、花粉などがあげられます。

アレルギーによって引き起こされる症状

アレルギーによって引き起こされる症状として、じんましんがあります。

アレルギー性じんましんは、アレルゲンを摂取した直後から約2時間以内に起こります。通常は数時間経てば消え、長くても1日以上症状が続くことはありません。ただし、同じアレルゲンの摂取をくり返すことで症状も再発をくり返し、重症化していきます。

重症化すると「アナフィラキシー」という、唇や口の中、まぶたの腫れといった粘膜の症状や、便秘や下痢、吐き気、嘔吐、疼痛などの消化器系の症状、息切れや喘息といった呼吸器系の症状がじんましんのほかに現れることがあります。さらに重篤化すると、血圧が低下して意識がなくなるアナフィラキシーショックを引き起こす可能性もあります。

また、アトピー性皮膚炎の原因のひとつにも、アレルギー反応があげられます。

赤ちゃんのアレルギー検査の種類

赤ちゃんのアレルギーの原因を調べる検査として、以下のようなものがあります。

血液検査による特異的IgE抗体検査

多くの病院でとり入れているのがIgE抗体検査です。今まで採血が困難でアレルギー検査を受けられなかった赤ちゃん向けの検査キットも開発されました。指先から採血し、その日のうちに結果が出ます。ただし、より詳しい検査結果を要する場合は、成長したのち、静脈から採血する検査を受けることをおすすめします。

皮膚検査

皮膚検査では主に以下のようなものがあります。

  • スクラッチテスト
  • 赤ちゃんの腕や背中などの皮膚に、出血しない程度のひっかき傷を作り、そのうえに疑わしいアレルギー物質を浸透させて皮膚の反応を確認します。

  • パッチテスト
  • 疑わしい物質を軟膏に混ぜて腕などに貼り着け、2~3日かけて皮膚の反応を観察します。

食物除去試験

アトピー性皮膚炎の原因として食物の可能性が高い場合に行います。疑わしい食物を除去した食事を数週間続けて湿疹の経過を観察します。母乳育児の場合には、母親が食べる食事から原因物質を取り除いて様子を見ます。

食物負荷試験

疑わしい食物を実際に食べて反応を見る方法です。アレルゲン特定において信頼性の高い検査方法だとされますが、血圧低下などの強いショック症状に陥る危険性もあるため、医師の指導のもとで行う必要があります。

アレルギーの症状が現れたら検査を受ける

食物アレルギーの場合、「食べ物の摂取によって、アレルギー症状が現れること」がその定義となっています。そのため、症状が現れた場合に検査が行われます。症状が出ていないのに、アレルギーがあれば把握しておきたいといった目的で血液検査などを行っても、正しい診断ができないことがあります。

ただし、疑われる症状が現れた場合は、勝手な自己判断はせず、小児科を受診してきちんと検査を受けるようにしましょう。アレルギーは、場合によっては重い症状をきたすこともあります。

お子さんのアレルギーで病院にかかる際は、症状が出始めた時期や具体的な症状、症状が現れたきっかけ、その後の経過などできるだけ詳しい情報を医師に伝えられるようにしておきましょう。