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美顔器にも用いられる「ラジオ波」ってどんなもの?

更新日:2016.12.09
公開日:2016.03.19
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この記事の監修者
西麻布ヒフ・形成外科 院長 藤井佳苗

ラジオ波を取り入れたRF美顔器というものが販売されていますが、そもそも、ラジオ波とは、一体どういうものなのでしょうか。また、肌にはどのように作用するのでしょうか。ここではラジオ波とはどういったものか、という点について解説していきます。

エステの施術マシンや家庭用美顔器にも用いられる「ラジオ波(RF)」について解説します。

ラジオ波ってそもそも何?

「ラジオ波(RF)」とは、(Radio Frequensy)の日本語訳で、「高周波」とも呼ばれます。

レントゲンの撮影などに用いられるエックス線や、携帯電話やテレビなどに利用される電波などは電磁波と呼ばれますが、ラジオ波もこの電磁波のひとつです。

エックス線と同じ電磁波のひとつと言われると体への害が気になる方もいるかもしれませんが、一般的に有害とされているのは「電離放射線」に分類されるエックス線やガンマ線です。ラジオ波は「非電離放射線」で、「電離放射線」とは分類が異なります。ラジオ波は、さらにその中の「高周波」という電波に分類されます。

ラジオ波が肌に働きかけるしくみ

ラジオ波は、体に照射すると、ジュール熱をという熱を発生させます。熱を発生させることで体の奥から体温が上昇していきます。

体の奥から体温が上昇すると、リンパの流れや血流が促されます。このように代謝が促されるため、シミやくすみ、むくみといったエイジングの悩みへの効果が期待できるのです。

また、真皮には、ハリや弾力の源になる「コラーゲン」の線維が張り巡らされていますが、このコラーゲンが減少したり、変性して硬くなったりすると、皮膚がたるんできてしまいます。ラジオ波を肌に当てると、真皮にまで到達し、コラーゲンに熱損傷が与えられます。それによってコラーゲンの産生が促されるため、コラーゲンの減少によって起こる肌のたるみ改善が期待できます。コラーゲンの生成は時間をかけて行われるため、RF美顔器を使用する際には即効性よりも長期的な効果を期待して、気長にお手入れを継続することがアンチエイジング効果を高めるコツです。

これらの効果は、周波数の大きさに比例します。美容医療領域で使用されているRF機器の周波数はとても高いため、組織深部まで熱エネルギーがしっかりと到達し、高い効果が期待できます。一方で、エステでのRF施術や家庭用RF美顔器は、医療機関で使われている周波数より低いものですが、安全に使用できるよう設定されているため、安心して使うことができると言えます。

ラジオ波を用いた美容器具に期待できる効果について、詳しくは『ラジオ波に期待できる肌への効果とは』をご覧ください。

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