水疱瘡(みずぼうそう)の潜伏期間は?症状や予防法について

更新日:2016/12/09 公開日:2016/03/31

水疱瘡(みずぼうそう)の基礎知識

水疱瘡(みずぼうそう)は、身近な人が発症した時点で、周囲の人もすでにウイルスに感染している可能性が高いです。それでは感染してから発症するまでの潜伏期間はどのくらいなのでしょうか。ドクター監修のもと解説します。

水疱瘡(みずぼうそう)のウイルスに感染してから発病まで、潜伏期間はどれくらいなのでしょうか。潜伏期間を中心に、水疱瘡の症状や予防方法について解説をしていきます。

水疱瘡(みずぼうそう)ってどんな病気?

水疱瘡はかゆみをともなう水疱(水ぶくれ)が全身に現れる感染症です。水疱瘡は子供だけでなく、大人でも発症する可能性があります。そのほか、以下のような特徴を持っています。

1歳~4歳に多くみられる病気

水疱瘡は1~4歳の間に多く発症する病気です。水疱瘡は子供の頃にかかれば比較的軽症ですみます。また、子供のときに水疱瘡にかかって身体の中に抗体ができていれば、大人になってからは発症しません。

大人の水疱瘡は重症化しやすい

大人になってから水疱瘡にかかると重症化しやすいようです。水疱も多く現れ、高熱をともなうこともあります。また、合併症として肺炎や脳炎などを生じる可能性もあり、注意が必要です。

妊婦の水疱瘡は特に注意が必要

妊婦が水疱瘡にかかる場合にも、注意が必要です。赤ちゃんにも影響が出る可能性があるためです。抗体を持っている妊婦であれば心配は少ないですが、持っていない場合には注意が必要です。

妊婦の注意点については、『水疱瘡(みずぼうそう)にはどうやって感染するの?』にまとめてあるので注意してご覧ください。

2番目に発症した人の方が重くなりやすい

水疱瘡は先に発症した人よりも、家族内で2番目以降に発症した人の方が重い症状になりやすいです。

水疱瘡の潜伏期間は2週間程度(10~21日間)

水疱瘡の原因である水痘・帯状疱疹ウイルスは、体内に侵入してから増殖がはじまります。そのため、皮膚表面に症状が現れるまでにおよそ2週間を要します。

発疹が出現する2~3日前には、身体のだるさや食欲の低下、頭痛とともに37度前後の発熱が見られることがあります。しかし、子供の場合は、これらの症状が現れたとしても、他人に伝えることが難しい場合があります。ですから、「なんとなく不機嫌」「普段より怒りっぽい」などの状態を見過ごさないことが大切です。

水疱瘡の感染力について

水疱瘡の潜伏期間中には感染力があるのでしょうか。ここでは潜伏期間中の感染力について確認します。

潜伏期間には感染力はない

患者の身体からウイルスが放出され始めるのは、水疱瘡の発疹が出る1、2日前からです。それまでの潜伏期間は感染力がありません。なお、患者の水疱が全てかさぶたになれば感染力はなくなっています。

水疱瘡は空気感染する

水疱瘡は空気感染するため、感染力が非常に高いといわれる麻しん(はしか)と同じくらいの感染力があります。家族が水疱瘡にかかった時点で、すでに一緒に住んでいる家族に感染している場合があります。家族内での感染確率は90%といわれているほどです。

特に水疱中にはウイルスが多い

発症後の水疱の中にはウイルスがたくさん存在しています。水疱内の液が皮膚についた場合、感染する可能性は高くなります。水疱に薬を塗るときは綿棒などを活用しましょう。

水疱瘡にかかったらどのような症状が現れるの?

水疱瘡の症状は「発熱→発疹と水疱→かさぶた」の順に進行していきます。それぞれの症状については下記のとおりです。

  • 発熱:水疱瘡の初期症状です。37度程度の熱が2~3日続きます。
  • 発疹と水疱:発疹は小さく赤いぶつぶつ状に現れ、水ぶくれもみられるようになります。
  • かさぶた:水疱がしだいにかさぶたになってはがれ落ちます。

水疱瘡を予防するにはどうすべきなのか?

水疱瘡の効果的な予防方法は「予防接種」です。また、「手洗い」なども大事になっています。

予防接種で水疱瘡を予防する

1回の予防接種で水疱瘡の重症化や合併症をほぼ100%防ぐことができるとされています。また、2回の接種で90%程度の確率で水疱瘡の発症を予防できます。

手洗いでウイルスを不活性化させる

水疱瘡のウイルスの構造上、アルコールや次亜塩素酸ナトリウム、石けんなどによって不活性化することができます。手洗いなどに気をつけると水疱瘡にかかりにくくなれるでしょう。

潜伏期間に予防接種をしたらどうなる?

家族が水疱瘡を発症した時点で、一緒に住んでいる家族は潜伏期間にある可能性が高いのですが、予防接種をしても大丈夫なのでしょうか。

潜伏期間でも予防接種の効果はある

水疱瘡の予防接種は、すでに感染しているところに打っても副反応が強まることはなく、身体に異常をきたすことはないとされています。むしろ、ウイルス感染後72時間以内に予防接種を行えば、80%の確率で水疱瘡の発症を防ぐことができるといわれています。

予防接種と抗体検査ならどちらがいいのか?

すでに抗体を持っている人が水疱瘡の予防接種を受けても、身体に悪影響を及ぼすことはありません。抗体の検査もできますが、予防接種と同じくらい費用がかかります。自分に水疱瘡の抗体があるかどうかわからない場合は、抗体を確認せずに予防接種を受けるという選択肢もあります。ドクターに相談してみましょう。

水疱がかさぶたになるまで登校はできない

水疱瘡は法定伝染病に指定されています。そのため、ドクターの許可が出るまで登校や登園は禁止されています。

登校できるかどうかの基準は「水疱が全部かさぶたになっているか」です。水疱がかさぶたになっていれば外出が認められます。なお、登校・登園再開には治癒証明が必要な場合もあります。

水疱瘡の潜伏期間のついてのおさらい

水疱瘡の潜伏期間は2週間程度あります。学校や職場で水疱瘡が流行っているのであれば、予防接種を受けたほうがいいかもしれません。また、万が一水疱瘡のような症状が見られたら、すぐにドクターに相談するようにしましょう。

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