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体がかゆい!ストレスが原因となるかゆみの症状

更新日:2017.12.21
公開日:2016.04.13
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

ストレスにより、自律神経のバランスが乱れると皮膚のかゆみなどの症状が現れることがあります。そのメカニズムをドクター監修の記事で解説しています。

直接ストレスとは関係のなさそうな症状が、身体が発する重要なサインであることがあります。かゆみもそのひとつです。

身体や肌のかゆみを引き起こす原因とは?

かゆみが起きる原因はいくつかありますが、その中のひとつに、皮膚に存在する肥満細胞から分泌されるヒスタミンが関わっていることが知られています。

ヒスタミンとは、私たちの身体の中で神経の伝達などにかかわっているホルモンのひとつ。皮膚においては、なんらかの刺激があると、肥満細胞からヒスタミンが分泌され、痛みやかゆみを知覚する知覚神経に作用することでかゆみを発生させます。

ストレスがヒスタミンの分泌を増やす

実は、ストレスによってヒスタミンの分泌を増やしてしまうことがあります。呼吸や体温、血管、内臓など、私たちの身体の微妙な働きを調整しているのは、交感神経と副交感神経からなる自律神経です。興奮や緊張しているときには交感神経が、リラックスしているときには副交感神経が働き、両者がバランスを取りながら、私たちの身体をすこやかな状態に保っています。

ところが、ストレスが多く、忙しい毎日の中では交感神経が優位な状態が続きます。自律神経をつかさどる脳の視床下部下垂体は、ホルモンの分泌量や時期などを高度に調整する中枢としての役割も担っているため、そのような状態が続くと、ホルモンバランスが崩れ、ヒスタミンの分泌量を増やしてしまいます。

「かゆいから」かくと症状が悪化することも

かゆい部分をかくと気持ちよいと感じますが、余計にかゆさを増していくのは、ヒスタミンが分泌されるからです。ヒスタミンが知覚神経に作用すると、その刺激がかゆみとして脳に伝えられると同時に、その刺激は神経の末端にも伝えられ、神経ペプチドと呼ばれる神経伝達物質を放出させます。そして、この神経ペプチドが肥満細胞を刺激し、さらにヒスタミンを分泌させます。

また、「かゆいからかく」といった刺激は、知覚神経を刺激して神経ペプチドを放出させ、さらなるヒスタミンの分泌を促します。かくほどにかゆくなる悪循環とならないためにも、がまんできないようなかゆみはそのままにせず、早めに皮膚科を受診するようにしましょう。

ストレスを溜めない生活を心がけることも大切です。

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